◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります

重いヘッド&柔らかなシャフトに特化した〜オーダーメイドゴルフショップ 簡単に、軽く振って、傷めず、飛ばす 【スイング再生工場】【クラブから学ぶゴルフスイング】 営業時間 12:00~19:00 (水曜定休) 〒238-0024 神奈川県横須賀市大矢部3-14-10 電話:046-804-1480 メール:hummingbirdsports@jcom.home.ne.jp. ホームページはコチラ👉https://www.hummingbirdsporte.com/

タグ:重心深度


店長「
インサイドアウトとか、アウトサイドインのような
 平面的な軌道の話し になっちゃうのですが…。
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 例えば、ですが
 このデータは LPGA選手の統計データ(ドライバー)で
 94選手の平均値で ボールの内側4度位の角度 で
 ヘッドを入れて来る、とあります。
 数字遊び になってしまうのですが、
 アドレス状態の 立体的なスクエアを0度 とすると
 4度内側より入ってきているので
 4度フェースが右を向いていても 右回転は入りません。
 ヘッドスピードなど他の要因にもよりますが、
 5度程度であれば 右を向いていても 回転は入りますが、
 『右に曲がる』には至らないと思います。

 しかし、飛球線に対して 真っ直ぐ後ろから
 ヘッドが入ってくるとしたら
 上記の状態よりも 5度前後 は閉じていないと
 右回転は入ってしまいます。
 その軌道で 5度フェースが右を向いていれば
 回転だけでなく、弾道も右に曲がると思います。」
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YSさん「軌道通り ッテコトですよね❓」

店長「軌道をことさら 気にする必要は無いと思うのですが、
 ボールが曲がる、ボールに横回転が入る シンプルな仕組み
 はそう言うことです。

 フェースターンを打撃のメインパワーにすると
 フェースを閉じようとすると 軌道は内回り、
 中に切り込もうとしてしまいます。

 ヘッドを閉じようとすると 軌道が内に入ってしまう…
 よく言う アウトサイドイン として
 内に5度入り込もうとする軌道では
 LPGAの平均値で考えると 10度もフェースを
 左に向けないといけなくなります。
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 本来であれば ヘッドの軌道 と フェースの向き は
 全く別ものとは言えないまでも
 関連しているに過ぎず 別なモノと考えて良く、
 自分の軌道はいつも だいたい似た軌道、
 それに対し フェースを調整・修正する、
 …そのような状態にしておくのが理想です。

 両方が常時、動いてしまうような状態では
 不規則に移動するゴールに対し、作戦を立てるようなモノですから
 当然、難易度は増します。」

YSさん「となると やはり 手の返しは避けるべき、と…。」

店長「まあ、そうなりますよね…。
 また フェースを開いて上げてしまう、
 大きくフェースの開いてトップの位置 では
 そうでないモノと比べると ヘッドの重さがかなり増えます。

 少々、大雑把ですが、開いていなければ
〇ヘッドの重さ × 長さ × 運動
 というコトになりますが、
 開いた状態になると
〇重心距離〜重心深度の複合距離 × ヘッドの重さ × 長さ × 運動
 と 基礎になるヘッドの重さの数値が増してしまいます。
 残りの数値は掛け算ですので 二つはかなりの差になります。」

YSさん「リキミ を生んでしまうんですね?」

店長「そうですね。

 実験されると 分かります。
 5gの鉛をヘッドに張る際、
 ネック部分に張るのと、
 シャフトから一番離れたトコロに張るのでは、
 まるで 重さ感が異なり、シャフトに対する影響も違います。
 タイミングも異なりますし、違うスイングになってしまう可能性も
 無いとは言い切れません。その位、二つは異なります。
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 ウッド、ドライバーは特に重心の深さ(深度)があります。
 アイアンに比べると 10倍近く深いトコロに重心が在り、
 それによって 重心距離(フェース面上の重心位置)よりも
 もっとシャフトから重さが離れています。
 ですので 開いて上げてしまっている人は
 アイアンとウッド、特にドライバーのヘッドは
 その重量の数値よりも 重くして使うコトになってしまい、
  同じように インパクトには入れなくなってしまいます。」

YSさん「故に そう言うスイングの方は
 軽いヘッド、硬いシャフトを好まれる、のでしょうか?」


店長「ソレは間違いないと思いますが…、
 実際には ドライバーヘッドはどんどん大型化して、
 シャフトもどんどん柔らかくなり、
 アイアンヘッドは小型化、軽量化され、
 シャフトの硬さは昔と大きく変わりありません。
 二つの差はどんどん離れて行っています。
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店長「クラブの‥ 特にヘッドの特性
 クラブヘッドのスペックの多く、本当に多くは
 運動をさせた時、遠心力線上に重量が揃う、
 ゴルフクラブで言うと 棒の延長線上にヘッドの重心位置が来る、
 トゥダウン…言葉としてはアンマリ良いニュアンスではないですが、
 トゥダウンが起こり 棒の延長線上に重量が揃うコト
 を『前提』として考えられています。
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 その前提を満たした時、その効果が出るので
 その前提条件を満たせていないと
 そのメリットが発揮されないばかりか、
 逆に デメリットになってしまうコトも少なくありません。」

店長「過去の例 でいいますと
 30年位前 でしょうか、
 メタルヘッドの素材が ステンレスからチタンに移行しました。
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 チタンと言う素材だから 反発する、飛ぶ、

 なんて言うのは真っ赤な嘘 なんですが、
 素材の比重が軽くなり、ステンレスよりも強度が高いので
 薄く作るコトが出来、ヘッドが大きくなりました。
 200cc強位、今の3番ウッド位のドライバーヘッド が
 いきなり 300cc近くの大きさになった為と
 設計に自由度が増えたため、
 従来よりも薄い形状のシャローモデルが増えました
 重心距離、重心深度、慣性モーメント共に
 かなり 大きく変化しました。

 シャフトが動き(柔らかく) 棒とヘッドの重心が揃う
 そんなシャフトの柔らかさを選ぶ人達にとっては
 ものすごくメリットがあり、かなり早くにその恩恵を受けました。
 
 一方、硬いシャフトを使う層には
 このヘッドの大型のメリットは薄く、初期のころは割に嫌われ気味 で
 見てくれは大きくするけど 中身は重心の浅い、短い、
 慣性モーメントの余り増えすぎないモノが好まれました。

 シャフトの硬さの標準値・基準値 が この5年位で 急激に落ちたため
 その層の人達にも 中身も大型化したシャロー形状の
 ドライバーも好まれるようになった・・・と言う経緯があります。」

店長「コレは余談…なんですが、
 ネックでロフトなどを調整できる カチャカチャ機能は
 厚みのあるディープ形状だと作り難い、強度を保ちにくいので
 どうしても シャロー形状になって、
 重心距離が長め、重心深度が深め、慣性モーメント大きめ
 になってしまい易い ので
 それを ナントか 使わせる為 シャフトの標準値が落ちた❓
 シャフトを柔らかくした❓ のかな と勘ぐってしまいます。」

質問「アイアンは小振りになって 逆行しているように思えますね。
 シャフトも硬くなったような気がしますし…。」


店長「確かに、そうですね。
 そのギャップはどんどん広がっています。
 ドライバーとアイアンは 別なスイング、別なタイミング
 が必要になってしまいます。」

質問「ヘッドの特性を活かすには 硬さが肝心なのですね。」

店長「はい✊✊ 硬いシャフトではヘッドの機能は出ません。
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  例えば 重心深度


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 重量の中心点の 打面/フェース面からの深さ です。
 見た目の形状で言えば
 ソールが広い〜大きい(厚い)程 重心は深くなる、
 フェアウェイウッドは ユーティリティよりも
 ソール、ヘッドソノモノも奥行きが深いですから
 その分、重心が深くなる。

 コレも その『棒の延長線上に重量が揃う』
 運動させたときに現象が『起こる前提』で考えられており
 重心の深さ分 ヘッドが前に出るコト によって
 自然にロフトが増え、入射が緩め になる
 つまり シャフトが動かなければ
 効果は薄い、無い というコトになります。

 シャフトは 単純に弓反りにカーブする、という
 曲線では無く S字型にしなるような感じ なのですが
 それは兎も角、シャフトがしなる、動くから
 重心の深さの意味は出るのですが…。

 硬いシャフトを使う人が全員、とは言いませんが、
 アマチュアの硬い人の多くは 手でのフェースターン、
 ハンドリリースをしている人がとても多いのですが、
 ハンドリリースをする人にとって 重心深度は
 それをやりにくくする要因、
 フェースを閉じ難い要因になります。
 
 重心の深いモノの方が テークアウェイを
 開いて上げる傾向の強い方は
 想定以上に開くコトになりますし、
 ヘッドの重さがかかり
 想定以上にフラットな軌道になり易い、ですので
 閉じにかかるダウンスイングで より強く、多く
 フェースターンをしなくてはなりません。
 また 重心の深いモノは 重心角度も多くなるのですが、
 それと相まって、一旦、閉じてしまうと
 コレもやはり 想定以上に閉じるので
 プッシュ、プッシュスライス になるか
 かなりきつめのひっかけ、引っかけフックになり、
 その間の球が打ちにくいと思います。
 
 スイングタイプ、クラブ扱いによっては
 重心が深い と 易しい とは
 一概には言えないのです。」

質問「ああ だから こうフェースローテーションの強い人は
 小振りな 奥行きの無い ヘッドを好む傾向にある…と。」


店長「そうなりますねぇ…。
 重心の深いモノは フェースが上を向きたがる傾向が強いので
 地面からボールを打つ場合、
 ハンドリリースでの フェースターンですと
 ソール部、ヘッドが地面と干渉し易いので、
 フェアウェイウッドよりも 重心の浅い、ソールの小さいユーティリティの
 方が好まれるのではないかと思います。
 これは 同じくアイアンもそうでしょう。」

質問「よく言われますが、
 一般的には 簡単なアイアン と言えば
 キャビティのソールの厚いアイアン、
 自称❓上手な人はソールの薄いマッスルバックを使う…。」


店長「ですね。 初心者向け、上級者向け
 というよりは スイングタイプによる住み分け なんです。」
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5


この時期になると 今年のゴルフクラブのニューモデルの情報が
ちらほら 漏れ聞こえてきます。

クラブ、機種による違いは
やはり ヘッドの性格・特性の違い が一番気になるでしょう。

ヘッドの性格・特性は 数値化される
『重心の位置』
 👉ヘッドの重量の中心点 
各機種などによる 比較もし易いですから、
重心位置というのが クラブヘッドの特性を表している
 と言えるでしょう。

スナップショット 1 (2014-07-21 12-32)


✋この部分も訂正・是正しておきたいのですが、
重心位置だけではありませんが、
その重心位置が 飛んでいくボールに何か影響を与える のではなく
その重心位置によって 打ち手が影響を受け、
 クラブの移動や軌道、に変化が起こるモノ
 です。

重心位置が直接ボールに与える影響もゼロ ではありませんが、
それよりも その重心位置によって 打ち手がクラブの扱いに影響を受ける
コチラが本体価格で、直接の影響は消費税以下の存在です。


例えば… ですが、
重心位置の深さ(重心深度 ○○mm)
  …重心が フェースからどの位離れているか、奥にあるか は
奥にある程、インパクト時 フェースが前に出ようとするので
インパクトロフトが付き、
入射角度が緩くなるので
ドライバーなどの長いモノ で 飛ばすための
 「高打ち出し・低スピン」の弾道が可能になります。

そして これは誰にでも恩恵のある 良いモノ とは言えないのです。
使うロフトなどとの兼ね合いになりますが、
ヘッドスピードが高くない人にとっては
 インパクトロフトが付き、入射角度が緩くなると
逆にボールスピードが落ち、抜けるような球になって
 飛ばなくなる可能性もあります。

余談になりますが アイアンにとっての重心深度は
ロフトの立っているモノ〜ロフト35度以下のモノ
 には良い効果になり易いですが、
ロフトの寝ているモノ〜ロフト40度以上のモノ
 にはロフトなりの飛距離が出にくい、飛び難くなる効果があり
これがその特性を表していると言えます。




✋✋✋そして これら ヘッドのデータ、重心位置の効果 は
すべて 
ヘッドターンをしないで使う という大前提があるのですが
メーカーのカタログでは 「絶対に」 それは明記されません。


ハンドターン (2)


✊重心位置 で言うと クラブを捩じって使わない
 クラブヘッドをターンさせて使わない
 という前提で
 重心位置の深さ によって ヘッドが前に出やすい効果 が
 重心深度の特性 です。
 これを ヘッドターン、シャフトを捩じって使うと
 重心位置の深さは
 ヘッドの更なる重さになり易く
 ➽ ヘッドターンのし難さ
 ➽ ヘッドの遅れ 〜ヘッドの開き

 につながるので ヘッドを捩じって使う人には
 重心位置の深さは 良い効果とは言い切れません。

ハンドターン

代表例が フェアウェイウッドとアイアン型ユーティリティクラブ です。

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世のゴルフスイングの退化 から
フェアウェイウッドが減少気味、ユーティリティ全盛時代 というコトです。


また 重心深度を深くするには
薄べったい シャローな形状が必要で
ヘッドを返すスイングの人が
 この手のヘッドを好まない隠れた理由の一つです。

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