◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります

重いヘッド&柔らかなシャフトに特化した〜オーダーメイドゴルフショップ 簡単に、軽く振って、傷めず、飛ばす 【スイング再生工場】【クラブから学ぶゴルフスイング】 営業時間 12:00~19:00 (水曜定休) 〒238-0024 神奈川県横須賀市大矢部3-14-10 電話:046-804-1480 メール:hummingbirdsports@jcom.home.ne.jp. ホームページはコチラ👉https://www.hummingbirdsporte.com/

タグ:ライ角度


店長「悩んでいる人も少なくないと思いますが、
 スイング中に起こる 
『りきみ』 も
 トゥアップ、トゥダウンと非常に密接な関係にあります。」
(((『カラダ』の「廻し方」 比較映像_Moment(3)

質問「うわ😵😵😵 そうなんですか⁈」

店長「リキミ に悩まれている方の多くが
 テークアウェイで ライ方向、トゥアップ方向に
 強く上げることを テークアウェイ、上げる、

 考えているのではないでしょうか。
(ハンドリリースサンプル集_Moment(3)
トゥアップさせて トゥダウンさせようとすると
クラブは早い段階で長くなってしまいます。

本来、クラブやヘッドの重さは
切り返しやダウンスイングで
クラブ自体を、グリップを進行方向に押す手伝いをするモノ
、です。

 ところが  トゥアップ、トゥダウンそのものも
 グリップの移動を止め、ヘッドを多く、または速く動かす
 動作から生まれます。
 また、クラブの長さが早い段階で長くなる、
 俗に言う キャスティング、アーリーリリース、
 その双方ともに 本来のモノ と比べると
 ヘッドの重さ(含む 長さ)を より重く使うコトに
 なってしまいますので 当然、イキム、りきむコトを
 生み出してしまいます。」

質問「。。。そう言うメカニズムなのですね。」

店長「単純に言えば リキミ とは
 自分の動き に 反する重さ
 自分の動き と 異なる方向への重さ
 から 生み出されます。
(ハンドリリースサンプル集_Moment(4)
トゥアップして、トゥダウンすれば
ヘッドは外に膨らもうとする、
プラス クラブが長くなる訳ですから
重さも増え、方向もスイングの進行方向とは異なります。

(ハンドリリースサンプル集_Moment(5)『リキム』のは必然と言えるでしょう。

トゥダウン は 良くないモノ、
と考えられている方がいらっしゃいますが、
ゴルフクラブの『機能としての』トゥダウンが悪いのではなく
トゥダウンをさせるような『使い方』が拙い のです。」
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店長「こういうケースもあります。
 有名メーカー直営店
『フィッティング』されたので
 アイアンセットで お決まりの かなり硬い
 最近、流行りの軽量スチールシャフト です。
 硬さ で言うと 5番が 320cpmから始まりますから
 数値で言うと かなり硬い、
 硬さ だけで言えば 男子プロ並みのスペック、
 それが 非常にアップライト
 5番で 62.5度 と言う設定 です。」

質問「シャフトもかなり硬いうえに
 かなりアップライトですねー。」
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店長「ですねー、打っても頂きましたが、

 ごく普通な 60歳代の男性で
 この硬さが気持ちよく振れるとも 思えません。
 やや 立ち気味に構えられているので
 アップライト の選択だったのかな❓とも思いましたが、
 相談を受けた理由は 飛ばない、つかまりが悪い、
 の上に ライ角度をフラットにしたい… という
 とても不思議な依頼だったのです。」

質問「つかまりが悪いのに フラットに… ですか❓」


店長「そうですねー、

 ライ角度は 構え方に準じますが、
 運動中は 単にフェースの向きを左右します。
 ラップライトだと 左を向く可能性が高い のですが、
 それは ダイレクトにフックが出易い、スライスが出難い とは
 異なりますし、つかまりはライ角度よりも
 ロフト角度の使い方 に強く影響されます、が
 フラットにすると フェースは
 より右を向き易くなる(ロフトも大きくなり易い) ので

 今回のご依頼に関しては あまり良い修善ではないか、と…。」

質問「ですよねー。」


店長「何球か打って頂いて ソールのマット跡やボール痕も

 確認しましたが、ソールの傷はヒール側。。。
 フェース上のボール跡はトゥ側。。。
 典型的な ライ角度が問題では無いケースです。

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります (livedoor.blog)


 今の状態をフラット化すると
 ボールの当たり位置は より トゥ側、
 スコアラインの無いトコロにまで かかる恐れがありますし、
 フラットにすると 構えを変えるとか、
 主にですが、ボールとの距離を離す、
 もしくは ハンドダウンがきつくなる、ですので
 中長期的な影響も考えられます。

 まあ 要は シャフトが硬くて 使えていない、
 ヘッドが遅れないから ロフトが立たないので
 つかまりが悪い
 なのですが、
 多分 フィッティングした側のプロフェッショナルであるべき人も
 このお客様も フェースが閉じるコト、
 軌道に対してフェースが開いていないコト が つかまり、
 つかまり イコール 脱スライス と思っているフシが強い
んでは、
 と思いました。

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 ライ角度 について ですが、
 構えに準ずるのはとても大切です。
 同時に 硬いシャフトを使うのであれば
 トゥダウンは ほぼ 発生しませんから
 ライ角度は フラットでも大丈夫
 逆に ちゃんと動くシャフトの硬さ を使うのであれば
 静的なライ角度 と 動的なライ角度 には
 ギャップが生まれますので アップライト気味にするべき です。 
 クラブは 静的な状態と動的な状態 の二面性 を
 持つモノなのですが、硬いシャフトではその二面性が出てこない。
 それほど 大切なのに 無視されています。

 一応。。。ですが、こちらの お客様には
 つかまり は ロフトが立つ作用によって生まれ
 フェースの右向き左向き、軌道に対する閉じ開き とは直接関係に無い、
 今回の場合は このアップライトなライ角度は問題と言えば問題ですが、
 つかまり自体が良くない、飛ばない のは シャフトが硬く、
 ヘッドが遅れない👉ロフトが立たない が主原因
 で
 つかまりが悪いからと言って ご依頼とは反対の アップライト化しても
 ご依頼通りのフラット化しても 解決しないですよ、と説明しましたが、
 有名メーカーの直営店で こういうフィッティングになってしまったコト
 そちらにショックを受けているみたいで 興味が無いご様子でした。」
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質問「どうなさる おつもり なんでしょうね⁈」

店長「ボールをつかまえるメカニズムもご説明しましたが、
 全く興味が無いようで フィッティングされて まだ数年なので
 シャフトを柔らかくする、変える、クラブを替える、
 と言う意識は全くないご様子でしたよ。

 このクラブの、このシャフトの硬さ、そして アップライト過ぎるライ で
 なんとか 工夫するんじゃないですかね❓」

質問「それって スイング… クラブの扱いが悪い方、に行く、
 進むってコトなんじゃないです❓

店長「おそらく…ですけれど その通りと思います。
 大抵のアマチュアゴルファーが歩む道 です。

 動かない硬いシャフト しならないが故に
 しならせて使うので 手で振るコトになり、
 元々、届き難い硬さなので 手で振りますから
 弧が大きく取るコトが出来ず より届き難い、
 それが原因で 近くに立ち、故にの アップライト かも
 知れないのですが、その立ち方、ボールとの距離、
 ボールの置き位置  そして そのクラブの動かし方 で
 果たして 振動数100cpm柔らかく、全然硬さの違う、
 長さも長く、ヘッドの大きい
(重心距離の長い)ドライバーを上手く打てるのか…

 お使いのアイアンを上手く打てるよう工夫するほど
 ドライバーが苦手 が進むんじゃないか と予想します。」

質問「。。。。。。。。。。。。」

店長「ほぼ アマチュアの全員が そう言う組み合わせで
 そういう本当はやる必要のない スイング改造、
 工夫で 迷路に『自ら』落ちていきますよ。

 少々、オーバーですが、 助けてあげられるチャンス
 だったと思うのですが、クラブやスイングのメカニズムよりも
 ブランドの方が意識としては強かったのでは と感じました。」
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店長「コレって 何件か実体験 があるんですけど…
 メーカーのフィッティング で アイアンを作った…
 んだけど なんだか 上手く行かない…
 友達に ライ角度を調整したら
 と言われた。」
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質問「よく有りそうな話し…ですね。」

店長「令和 になって アイアンと言えば
 軽量スチールがお決まり なんですけど
 スチールシャフトには 結構、大きな弱点、
 欠陥とは言えないのですが、問題が潜んでいて
 それは あまり取り沙汰されません。」

質問「どんな問題です❓」

店長「スチールシャフトの場合、硬さの調整は
 基本的 ステップ、ステップの位置
 スチールシャフトの段々 で行われています。
 数値として 柔らかいモノほど
 ヘッドからグリップへの方向で
 一番始めのステップ、ファーストステップ と言いますが、
 ファーストステップがヘッドから離れています。
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 ま、それは基礎知識なんですが、
 硬さをステップ、段々、言い換えると
 シャフトの太さ で調整しているので
 段々 ですから 滑らかに硬くなるのではなく
 段々 急に硬くなる傾向 が強いです。

 ちょっと意味が分かり難いかも知れないので
 実例 ですが、
 アイアンの場合 番手によって長さが半インチ(1.25cm)ずつ
 短くなって行きます。その分、だいたいですけれど
 ヘッドは 7〜8g重くなっていく、
 その調整で 全体が似た感じで振れる、というコトなのですが、
 シャフトが短くなる分、
 シャフトの硬さを表す数値は ある一定の間隔、変化があり
 5番アイアンが200cpmであれば、6番は205、7番は210、
 各シャフトの銘柄によってその変化差は異なりますが、
 兎も角 規則性も持って 数値が増えていきます。
 全番手、同じ『硬さ感』で振れるようにするモ です。

 ところが スチールシャフトの場合、
 段々であるステップは グリップに近づくほど
 細かくせざるを得ない(グリップ部の太さが決まっている)ので
 ウエッジに近づくにつれ、クラブ長が短くなるにつれ、
 シャフトの硬さの数値、そのギャップが広がっていく、
 200>205>212>220>230>245
 つまり 同じ硬さ表記 であるにもかかわらず
 短いモノほど 硬くなり易くて、
 同じシャフトを 一定のヘッドの重さ変化、一定の長さ変化、
 であるにもかかわらず シャフトの硬さ変化が一定ではない、
 5番アイアンに比べると ウエッジは ワンフレックス以上
 硬くなってしまっている モノが 非常に多い
 です。

 工業製品には 製品誤差もあるので
 その数値が逆転していたり、違う長さ、番手なのに
 同じ数値だったり、というコトも多々あるので、
 逆転していないだけでも 良品 と言えるかも知れないのですが、
 それは ぶら下がり、作り置き のモノを買った場合で
 フィッティングでは 在ってはならないコトだと思います。

 いろいろ工夫し調整すれば、その硬さ変化を
 一定の数値変化にする事は可能ですが、
 『フィッティング』と言う名の元で それが行われた
 セットを見るコトは 大変、稀です。


 余談ですけど、アイアンは ロフトの立ったモノは低重心め、
 ロフトの寝たモノは高重心め になった方が
 セットとして 全番手使い勝手が良いので
IMG_0624

 つまり ロフトの立ったモノはネックが短く、
 ロフトの寝たモノはネックが長くなっています。

 それを ネックの長さ によって 調整しているコトが多い、
 アイアンデザインの基本とも言える 番手処理 です。

 ですので 最悪、番手ごとのシャフトの硬さ(数値)調整
 はしなくとも、あくまでも最悪ですが、
 そのネック長さ変化分、シャフトのステップ位置調整を
 する「べき」なのですが・・・。
 それを すると クラブをグリップを下にして並べた時、
 ファーストステップの横位置が揃う。。。。
 と言う最低限の組み付けも行われず、
 ネックの長さ変化が そのまんま、ファーストステップ が
 階段のようになっているモノも 多々見受けます。


 アイアンの番手の流れ、その硬さが流れていない、
 全番手 同じような硬さ、硬さ感 ではない、
 というのは スイングやそのリズム、ミスの原因 になり得ますし、
 冒頭の ライ角度にも大きな影響を及ぼします。

 ライ角度が 番手ごとに 60-61-62 とか
 60.0--60.5--61.0--61.5-- と
 数値として 並んでいたとしても
 ウエッジ、短くなる方につれ シャフトの硬度が上がっていったら
 その数値の意味、ライ角度が揃っている意味がありません。
 
😵真ん中を基準としたら

 長いクラブはフラットめ、短いクラブがアップライトめ、
 という ライ角度設定としては より使い難い方に
 実質、なってしまっているのと同じです。
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 ライ角度を お使いのお客様 に合わせる、合わせました、
 と言うのは 静止時のアドレスにも重要ですけれど、
 振った時、運動させたときも同じく重要ですので
 硬さが揃っていない、流れていないアイアン『セット』
 の ライ角度の数値だけ合っている というのは
 どんな 嫌がらせなんだよ、とも思います。

 その状況の方がご来店して
 上が上手く当たらない、下が引っかかる
 ライ調整でどうにかなるか と言われた時、
 どう答えれば良いのか 迷いますよ。

 硬さが流れていない、硬さが合っていない、
 と言っても 有名メーカーの直営店で『フィッティング』したんだ!
 という想いがぬぐい切れないでしょうし、
 同じアイアンヘッドに 同銘柄のシャフト 同じ硬さ表記 が
 組まれているのに そんなことは起こる筈がない とも思うでしょう。」
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⚠市販のアイアン ですと ライ角度の推移 は
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#6 61
#7 62
#8 63
#9 64
PW 65

と番手間は 1度の推移になります。 
 ⚠弊社でアイアンを造る場合
#5 61
#6 61.5
#7 62
#8 62.5
#9 63
PW 63.5

と番手間の推移は 0.5度です。

ですので 弊社のアイアンから見ると
市販品は 長いものはフラット目で
短いものはアップライト と
使う側には あまり嬉しくないライ角度構成です。

大量生産品である限り、これは致し方無く
ライ角度は 製品完成時に調整する場合、
ある程度の熟練作業者が必要ですし、
鍛造であっても、鋳造であっても
番手間の差を 0.5度 では製品誤差で
数値の逆転も発生し易くなってしまいます。


ここまでの問題は
軟鉄ヘッドやソフトステンレスへっどであれば
事後の調整で可能です。

問題はここから です。
弊社の平均的アイアンのシャフトの硬さは
5番アイアンで 160cpm(振動数)
 ウエッジで  170cpm 程度です。
市販品のアイアンですと おおよその平均値ですが、
5番アイアンで 290cpm
 ウエッジで  330cpm

ライ角度が 同じ であったとしても
振動数 160cpm と 290cpm では
圧倒的に 実働ライ角度が異なります。

正直、振動数 290cpmのシャフトの硬さ は
 かなり 作り込んだスイング 〜部活クラス
で ないと 有効に使うことは難しい です。

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✋✋✋ご自分のアイアンを見てみて下さい。
通常、(適切なシャフトの硬さで使っていれば)
ソールの傷 と フェースの打痕 は概ね揃うモノです。
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👉どういう事か❓ と言うと
ソールの傷がヒール(手前側)に寄っていたら 打痕もヒール気味
ソールの傷がトゥ(先端側)に寄っていたら 打痕もトゥ(先端寄り)
こうなった時、『初めて』
 ライ調整による 方向の調整が可能 なのですが…

しかし、30年お店をやっていますが、
持ち込みでライ調整を依頼される方の ほぼ全部(全員)
が ソールの傷 と 打痕位置が 合っていません。
(つまり 硬さが合っていない というコトなのですが…)
こうなると ライ調整で方向は変化し辛い のです。


元より、ロフトの立ったモノ
 ロフト35度より立ったモノは
 ライ調整の効果は薄い です。
正直、ライ調整の方向に対する効能が大きい のは
 ロフトの寝たモノ、35度のより多いロフトのもの です。

振動数 330cpm のウエッジと 170cpmのウエッジ
実働ライ角度が異なり過ぎます。
シャフトの硬いウエッジ…
 は おそらく 65度のライ角度を62度にしても
 実アップライト が残るでしょう。

現状、引っかかっているのは ライ角度が悪いのではなく
 遠回しですが、その硬さを打つのには
 引っ掛かるように打たないと使えない可能性 が
 ものすごく高い というのが 長い経験での答え です。
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