質問「ゴルフクラブの見た目 からすると
 棒・シャフト・握る部分とヘッドの打点にズレがあるので
 そのズレを計算したくなります。
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 そもそも そのズレは必要なんですか❓」

店長「はい。絶対に✋です。」

質問「それは 何故❓なのです❓」

店長「基本的には安全性の問題です。

 過去に 何度も何度も デンデン太鼓のような
 重心距離の無い 長いテニスラケットような
 握りの先に打点のあるドライバーは売りに出されました。

a00002064791ルールには抵触していません。

ですが、本当に短い期間で 販売中止、
場合によっては 全品回収というコトも起こったそうです。

 重心位置が握りの延長線上に無い、
 重心距離があり、L型の形状をしていれば
 ヘッドがどちらを向いているか、どうなっているか、
 感覚的に判別するコトが可能です。
 『トゥダウン』現象が起こって 運動中、
 握りの延長線上にヘッドの重さが揃おうとする働きが
 有ったとしても その具合を感知するコトが出来ます。

 ところが 重心距離の無い、
 ヘッドの重心位置が握りの延長線上に無い と
 ヘッドがどこを向いていても
 その差を感知するコトが出来ません。

 フェースの向き、ロフトの向き だけでなく
 ヘッドの角の部分 や アイアンであればバックフェースが
 ボールの方に向いていても その差は感覚としては
 掴めません。
 練習場で ヘッドの角にボールが当たり、
 前の打席の人 や 
 自分にすらボールが飛んでくる可能性があります。


 それを防ごうとする だけでなく
 似たような距離や弾道を打つのには
 ものすごく強く握らねばならず
 結果としては 全然飛ばないクラブになってしまいます。
 握力の無い方や女性、子供では
 かなり辛い、扱い切れないモノになるそうです。

 また、ロフトの立ったクラブであれば 大丈夫なのですが、
 ロフトの大きなクラブ に 重心位置ズレ がないと
 自分にボールが飛んでくる可能性があります。
 
 ヘッドの位置や姿勢の把握が出来、
 何種類ものロフトとの組み合わせ、
 そして 安全性 の為、重心位置ズレは必須なのです。」

質問「ああああ なるほど、なるほど。」

店長「そして 適切な柔らかさのシャフトであれば
 止まっている時、遅い速度の時は
 ヘッドの位置や姿勢を把握出来、
 運動が激しくなると そのズレが解消される
 とても便利な 二重構造を持っているのです。」

質問「シャフトが硬く無ければ✋ ですね。」

店長「はい。
 
 ゴルフクラブの設計は
 その 重心位置のズレ が そのクラブの特性 です。
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 フェアウェイウッドの箱形状がアイアンの板形状よりも
 ボールが上げ易い、浮かせ易い ----は
 その形状が 重心の深さを生み出していることから生まれます。
 重心が深い は 運動させると
 ヘッドが前に出ようとする働きを生むため、
 入射角度が緩くなり(👈主にはコチラです)
 ロフトが付きます。

  しかし 硬いシャフトを 無理やり
 ライ方向に トゥアップ〜トゥダウンさせて、
 言い方を替えれば シャフトをしならせて〜しなり戻して
 使ったのでは その働きが発揮されない、か、
 急激に ヘッドが跳ねあがるようになってしまいます。
 そう使ったのでは 本来、味方の筈の重心深度が
 使い難さの元になってしまいます。」