店長「上から入れる というと
 タメを造って 出来るだけボールの真上から
 ヘッドを落とす・リリースする と言うイメージが
 強いと思うんですね。」

KO「ですね。」

店長「利き腕の伸ばし、手で上から入れようとする
 クラブ・ヘッドのリリースで入れようとするのは 逆効果。
 もう少し単純な発想で行きましょう。

 アプローチを『55°のウエッジ』でするとします。
 ほんの 10〜20ヤード程度で グリーンの花道
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 アバウトですけれど 5°位の登りの傾斜 があります。」

KO「ものすごくよくあるパターンですね。」

店長「この位の傾斜ですと
 傾斜に沿って構えることも可能ですし
 傾斜を無視して 水平に構えてしまうことも可能です。

 傾斜に沿って構えると
 5°登っている・右打ちであれば 左足上がり ですので
 その分、入射も緩くなりますし、
 傾斜に沿って構えていますので インパクトロフトも
 5° ⁺ 55° ⇒60° (ものすごい単純計算) になりますので
 ポンと高めに上がって キャリーは出易いですが、
 同じ距離感で打つと トータル距離は出ない感じになります。

 傾斜を無視して 水平に構えますと
 傾斜に沿って構えたよりも 同じように打ったとしても
 入射が 5°キツクなり インパクトロフトも55°
 比較すると 低めに出て 同じ距離感で打つと
 トータル距離は出る感じです。

 同じトータル飛距離を出すには
 当然ですが、傾斜に沿って構えたモノの方が
 より強く、速く、もしくは 番手の変更が必要になります。
 教科書通りにするのであれば
 傾斜通りに立ち 55度ウエッジではなく
 45度や50度のウエッジで行うべきでしょう。


 このシチュエーションは
 グリーン周りのバンカーでも非常に有効と言うか、
 自分の立つ場所の傾斜を クラブのロフトに絡ませないと
 折角 上手く当たったのに
 良くない結果 になってしまう場合が多々、発生します。

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 通常のアイアンショットも含め、アプローチの場合
 ロフトが大きくなればなるほど
 (だいたい境目は 45°でしょうか)
 ヘッドスピードと言うか、打撃の強さと言うか
 それは距離になり難く、
 特に緩い入射で入れる場合には
 高さやスピンは 非常に推進力を喰いやすいので
 強く打っても 抜けてしまう危険性が増します。

 この傾斜での例では こすり球は先・左足上がり
 としていますが、左足下がりの様に打とう
 と言う意味ではありません。
 『ダウンブロー』や『上から打つ』と言うと
 ヘッドの入れ方 を気にするが余り、
 小手先、リリースやそのタイミングで
 それを造りガチになってしまいますが、
 リリースの意識ではどんどん からだの回転から
 腕やクラブが離脱してしまいます。
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 からだの向き通りに
 からだの向きの時間進行通りに進むコト
 が一番のポイントです。」