JMさん「どういうことです?」

店長「言葉にすると ややこしいですけど
 遠心力は 軸点のある円運動があると発生する不可抗力で
 軸点から 外にはらもう、逃げようとするチカラです。
 その力は 移動が伴ってはいますけど
 円を造るチカラ ではなく、
 その掛かるチカラの方向から 
 反対の円運動を阻害するチカラ であり、
 その力の掛かり方は移動はしてますが、直線です。
flat-spot-hand-path2 (1)

 スイング、ショットにおいて
 遠心力を使わない とは言いませんけれど、
 遠心力は 円を造る、助ける力では無く
 軸点、スイングで言うと軸になり得る背骨とか、
 クラブを持っている腕であれば その付け根の肩部ですが、
 そこから外にはらもう、離れよう、とする直線的なチカラです。
 ですので 利用するとすれば、
 曲がって短くなった腕が 腕の付け根(肩)から離される
 伸びる、元の長さに戻る という直線的なチカラです。

 その力は 場合によっては 円を阻害します
 いつ発生させるか によりけり、です。

 しかし、多くの方のスイングを見ていると
 遠心力と円が 奇妙な関係、
 円が出来るから遠心力が発生し、それは円そのモノには
 あまり嬉しくないものなのに
 ほとんど イコールで考えているフシ が見受けられます。

 遠心力は外にはらもうとする 直線的なチカラ です。
 多くの方がイメージされている
2022-06-17_13-39-40_Moment

 このタイミングで 疑似クラブ、重いボールを放つ
 となると どうしても求心力、
 遠心力で外にはらもう、外に出て行こう とする力の
 反対の 求心力で調整が必要になります。
 それが からだの回転の止まり であったり、
 正しくないですが 左の壁 であったり、
 インパクト時の 左サイド、左腕や肘の絞り
 であるように見られます。

 インパクトは スイング動作の中では
 ボールに一番近づいている瞬間に該当する筈ですが、
 遠心力で実際に膨らむ分も含め、
 前傾姿勢の起き、からだの伸び上がり、からだの開き などで
 空間を作らなくてはならなくなります。

 正しくは 円運動が起こると
 その外にはらもうとするチカラで
 腕が伸ばされ(下げられ) 円は大きくなるので
 広義では 円の助力にはなっているので ややこしいですが、
 円ソノモノのエネルギーではないので
 ソコを間違っていると
 スイングの主導権を 遠心力に取られてしまいます。」

JMさん「。。。。。。」

店長「スイングの『動作』部分の 多くの悩みが 遠心力に関する、
 作られた遠心力を 相殺する為の求心力 に関連しています。
 
(からだの回転と腕・クラブ_Moment(3)

 繰り返しますが、
 遠心力は 基点や軸点から 外に膨らもう とする直進のチカラで、
 そして それは 円運動を行った際、速度と重さにかかる
 ある種の副産物、
 その副産物は 元の運動の円には かなりの邪魔モノ になり得る
 ので それを造る箇所(時期)と
 その力は直線的に 外に向かって働く コトを
 良く考慮しなければいけません


2022-06-27_12-09-57_Moment(3)ですので ゴルフクラブにかかる遠心力 を
ボールの打ち出す方向 に掛けようとすると
どうしても 振り遅れ、打ち遅れ、
からだが左を向きかかってから
手で振るしか方法がありません。


 ゴルフクラブには遠心力はかかりますし、
 それを ある程度利用することは可能ですが、
 その遠心力で ゴルフクラブを放り投げる、
 しかも 『ボール』を打ち出したい方向に投げる、は
 
別の遊び
 で ゴルフクラブでボールを打つ のとは
 異なる動きになるのは 致し方ありません。

 手打ちで悩んでおられるゴルファーの殆どが
 実は 存在意識にあるコトを忠実に行っている、が故に
 手打ちに行き着いてしまっている、
 思った通りを上手に表現しているが故に 悩み と言えるのです。

 個別の方の 細かい悩みを別とすると
 ゴルファーの多くの悩みは
 ココが起因しているような気がしてなりません。」