ゴルフショットは 角度や速度など
距離や方向、球筋などを決定する要素が絡み合います。

例えば 俗に言われる しゃくり打ちや煽り打ち
これは ヘッドが上がる行程、高くなる行程で
ボールに当たることを指します

しゃくり打ちや煽り打ちをしているから と言って
ボールが上がる、高くなる とは一概に言えません。
ある度合いを超えると ボールが上がらなくなったりします。
スイングサンプル_Moment(3)

それは ロフトも同じです。
ロフトを開いて打てば ボールは上がる
スピン量(回転数)が増える とは必ずしも言えなくて
やはり ある度合いを超えると ボールが上がらなくなり
スピンも低くなってしまったりします。

その人、その人の運動速度(ヘッドスピード)によるのですが、
どこかに限界点というか、塩梅があるというコトです。
上がる スピンが増える方は
 ヘッドスピードの高い人ほど幅がありますが、
高い人だからと言って ロフトを開き過ぎたり
しゃくり打ちや煽り打ちの度合いが激しすぎると
球が上がらなくなってしまったり、スピンが増えなくなったりします。
 ヘッドスピードの低い人はその幅がもっと狭く
ある度合いを超えた時、より激しく出ます。


困ったコトに ゴルフの場合、
メーカーのカタログのデータやスイングを教える側が
そこそこ高いヘッドスピードを基準に 何もかもを論じるので
それが誤解やより深い混迷を生み出します。


しかも、多くのゴルファー…特に男性ですが、
✋加齢などで力が落ちてくると 実ヘッドスピード(もしくは以下)を
認識するケースが増えますが、ゴルフスイングを覚える頃 の
年齢だと 多くのゴルファーがかなり上げ底の数値で誤認をしています。
(ヘッドスピードのみならず 飛距離も…ね…)
 

メーカーやレッスンプロが唱える いろいろなコトの基準は
だいたいの場合 ヘッドスピード40ms以上…
おそらく 42ms位を基準にしている と思われますが、
実際に アマチュアの平均的な成人男性のそれは 37ms前後
 この差は結構大きいですね。。。
(42msある、それを超えるゴルファーは 全体の2割いないと思います)


ヘッドスピードの話し・・・になっちゃう訳ですが、
じゃあ ヘッドスピードをあげればいいじゃん!
となるのですが、ほぼ100%の人が手で振っているが故に
ヘッドスピードの数値を上げようとすると
👉数値は上がりますが
結果、より緩い入射角度~しゃくり打ち、煽り打ち、
結果、より開いたインパクトロフトになるケースが かなり高い
 ので
距離は伸びず、 ボールが上がり過ぎたり、スピンが増えすぎたり
するばかりでなく
その逆の ボールが上がらなくなったり、
スピンが減ってしまう コトすら 少なくないのが
ゴルフの面白いトコロでもあり、難しいトコロでもあります。

ararara_Moment


曲がりや方向を決める要素として
アウトサイドイン〜インサイドアウト などの 軌道を
気にしていると思いますが

かたや、飛距離や高さなどを決める要素 に関しては
ヘッドスピードばかりに目が行ってしまい、
ヘッドがどの角度で降りて来たか、もしくは 上がっていくか
その軌道に対して ヘッドがどんな格好なのか を
意識している人が非常に少ない
 というのが
とても スイングに反映されていると思います。


ボールを上手く打てるか どうか を
アウトサイドインか否か で判断している人も多いですが、
それを改善するのに 手で振る、ヘッドを返してしまう 動きは
◎そのまんま、手で返す分、ロフトを増やし
◎そのまんま、手で返す分、入射角度を緩くしてしまい
◎そのまんま、手で返す分、からだを上に向けます

411-5-1

具体的に言うと ヘッド(ソール)に奥行きのあるクラブを
上手く打てなくする動きであり、
有り余るほどにヘッドスピードが高い人を除き
バンカーショットでボールが出ない、上がらない、飛ばない
を生み出してしまう
 のです。
アプローチショットで多く使われるウエッヂには
大きなバンス角度、ソールが付いています。
どちらも 安定した距離を打たせるため、
ミスショットに寛容性を持たせるため
 のモノの筈ですが、
ロフトを寝かし=バンスを増やし
入射角度を緩くしすぎ、上を向いて打つ のですから
速いスピードですり抜けさせられない距離のショットでは
そのバンス角度やソールがショットの邪魔
 になります。

ドライバーをスライスさせないコト
ドライバーショットを上手に打てることは価値の有るコトですが、
本来、ゴルフと言うゲーム性では どのショットも等価です。
👉空中に浮いたボールを無理やり手先で打つスイングが
   イコール
👹フェアウェイウッドやバンカーショット、
👹アプローチショットなどを上手く行かせない練習になるのですから

正直、『ゴルフが』上手くなりたいのか、上手くなりたくないのか、
単に ドライバーショットさえ上手く打てればいいのか
理解に苦しむところがあります


そう言う意味でも パターまで含めて
全てのショットが向上する ゴルフスイング造り をすることが
非常に有効だ と考えています。