からだの回転で打つ というコトに
ちょっと齟齬が生まれ易い、誤解を生み易いので
まずは訂正しておきますね。
「体で!」 「からだで!」 と連呼してしまうので
体でクラブを引っ張るように動かす
と思いがちですが そうではありません。
からだの回転で打つことの本質は
「飛ばすコト」と「安定度を高めるコト」の両輪です。
同時進行です。
ヘッドの通り道、軌道を安定させるため
あやふやになりがちな手で振るのではなく
前傾姿勢とからだの回転によって その軌道を作ります。
手で作る軌道に比べ 段違いに規則性のある
安定した軌跡になります。
👉体で振っても、腕で振っても
動かせるスピードに大きな差はありません。
日本の男性ゴルファーの平均年齢は約62歳
その平均ヘッドスピードは 37〜38ms です。
筋力トレーニングをしたとしても
いい所 上がるのは 2〜3ms 程度・・・
3msあがって 伸びるのは 10ヤードが限界です。
✋それよりも 効率よく
いま 無駄にこすっている
「ロフトを寝かせ」
「緩い入射角度過ぎ」で
ボールの速度ではなく、ボールの高さや回転に
逃げてしまっている 打撃力・破壊力を無駄なく
出来るだけ距離にするには 手で振るには限界があります。
無駄にこすってしまっているひとは
簡単に 20ヤード、30ヤード、をロスしてしまいます。
端的な例がフェースローテーション、キャスティングです。
充実感もあり、スイングしてる気になりますが
これは そのまんま「ロフトを増やす行為」です。
振れば振るほど 入射は緩く
ロフト・フェースは上を向く のです。
強く振れば 遠心力がかかり
それに体を呼ばれない為
引っ張る動きがより一層 入射を緩く
ロフトを増やしていくのですから 飛ぶはずもありませんし
安定なんて 端から期待出来ません。
暇もアリ、練習頻度も高く、練習量もあり、体力が有り余っている人 は
どうぞ お好きに振ってください。
ゴルフはどんなスイングで、どんなクラブ、どんな風にやるかも
それぞれの人が選択できます。
いろんなタイプのいろんな人がいるから楽しいのです。
ただ 体力に自信もなく、練習もたまーに
出来るだけ効率よく、覚えたら練習しなくても
そこそこ維持できるようにするには
からだの回転でクラブを動かす他、手がないのです。
✋ショットが効率よく
そのスピードなり、そのヘッド重量なり に距離が出るには
そのクラブのロフトなりに打たなくてはイケマセン。
そして そのロフト というのは
インパクト通過付近での ヘッドの、クラブの姿勢 とともに
ヘッドの入ってくる軌跡、俗に言うスイング軌道が
ある程度一定になるようにしておかなくてはなりません。
いけません、なりません尽くしだと 縛りが多いように思えますが
からだの回転通りにボールを打てれば
逆にその手のコトを意識する必要が無くなるのです。
手で振っている限り
毎回、毎回のショットごとに
体の姿勢やヘッド軌道、ヘッド姿勢を気にしなくてはなりません。
そして これはとてもとても傾斜などの影響を受け易く
練習場で出来ても、起伏のあるコースへ出ると
それが再現し難くなってしまいます。
プロやトップアマ(ゴルフして暮らしているのですからアマとは呼べませんね…)
の人たちの練習頻度、練習量はトンでもないモノがあります。
プロであれば 中学生 13歳から始めるとして
週に3日〜毎日で最低計4000球は打ちます。
月にすると約2万球
年にすると約25万球です。
10年で250万球、20年で500万球...
30歳の時には既に1000万球近くボールを打っているのです。
これだけの繰り返しをしていれば
他人から見るととんでもないへんてこりんな打法でも
その人のとっては もう条件反射の世界 です。
おそらく… 平均的なおじさんおばさんゴルファーは
一生涯かけても 100万球に到達できるか そうか怪しいでしょう。
ですので 規則性の高い 効率の良い
からだの回転 と言うクラブの動かし方を選び
部活のような練習をしなくても そこそこボールが打て
満足いく距離を出し、練習無しでも安定させる
というコトです。
何度も言っていますが
ゴルフスイングは
クラブを動かさず、自分が動くんだ
というコトが からだの回転でボールを打つ本質 なのです。
クラブを動かさず 自分が動いていますから
当然 規則性は高くなりますよね。
このヘッドの軌跡を 手で動き、手さばきでなぞれば
軌跡はなぞれますが、 ロフトやヘッド姿勢は
常時動いている状態になるのです。
本末転倒甚だしいのです。
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