ゴルフが良くなっていくのには
少々現実的でシビアな話になるかと思いますが、
『出来ることを行う』
というのが、とても大切になります。

飛距離に関しても
練習場などでは 5番アイアンが
160ヤードや170ヤード…と思える時もあるけれど、
車の最高速度と巡航速度にも差があって
平均して『出せる』『可能』な飛距離 というのを
しっかり把握する必要があるでしょう。
夢を!という気持ちは分からないではありませんが、
現実には出来ることしか出来ません
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例えば その5番アイアン
平均して 150ヤード としましょう。
この時期 11月終りの小雨交じりの寒いラウンド、
17番ホールに来たとします。
かなり疲労も溜まっています。

160ヤード強 のキャリーが無いと
池越え、谷越え しないとすると
かなり打つクラブが少なくなるでしょう。

選択肢がない場合を除けば、
この場合、一番の問題になるのは
ショットの是非 ではなく
自分の判断、自分自身をどう見るか
ということになります。
打つ行為そのものよりも 事前の判断の方が
結果を大きく左右するのです。



よほど 若い元気な人でない限り
このシチュエーションで いつも通りの
自分の平均値のショットの距離や確率が
発揮されにくいでしょう。

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よくあるこんな例もあります。
ミドルホール、ドライバーショットはそこそこで
フェアウェイの悪くないところから
130ヤード程度のショットを打ちました。
ちょっと こすり気味になり
グリーンには届かず、バンカーの手前のラフに落ちたとします。

バンカー越えのショットで
ピンは割に近めです。

理想ではフワッとしたショットを打ちたい
のはヤマヤマですが、
それが高確率で出来るのであれば
その前のセカンドショットをここに打たないでしょう。
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割にチャンスのシチュエーションで、ミスをして
精神的にマイナスになった状態で
その フワッとしたショットをトライするのには
かなり無理があります。

総合的に自分を判断し
グリーンに乗れば良し! と言うショットを
選択するべき✋でしょう(^^)/

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✋スイングを良くしていくのも同じ です。

今 こすり球が多く、飛距離を伸ばしたいとします

多くの人は ☆飛距離=☆ヘッドスピード
 と考えがちです。

ところが ドライバーですら
 ヘッドスピードが2ms増えても
  ☛6〜7ヤード程度しか伸びません。

(ヘッドスピード以外は同じ条件で)

 ヘッドスピードが2ms伸びたところで
 10ヤードも変わりは無いのです。


✊特に飛距離不足に悩んでいるゴルファーの場合、
 こすって ロフトを寝かして打つ傾向が強いので
 飛距離は伸びず、高さやスピンばかり増えたりします。

これがアイアンになると
更に伸びる量(飛距離)は減ります。
場合によって ヘッドスピードが4ms 伸びても
ひと番手分飛ばないケースも少なくありません。

私達 オジサンゴルファーの体力や持続力
運動神経・運動性能を考えて
平均で ヘッドスピード2ms 伸ばすのは
非現実的、不可能に近い所業です。
ましてや 4msなんてほぼ神技に近い…。

ところが ヘッドスピード2ms増えて
5ヤード飛ぶようにするのと同様に
インパクトのロフトを2度 立てられれば
同じ距離増える(伸びる)のです。


どちらが現実的でしょうか?
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多くの場合がそうですが、
ショットの飛ぶ方向やショットの是非
そう言うものを スイングが始まってから造る よりも
スイングをする前、構えに入る前の判断や心づもり
の方がよほど重要で影響が強いのと同じように、
スイングを造っていくのを
運動しながら、それの成熟を待つ のではなく
「自分にとって一番出来そうななのはなんなのか」
をしっかり把握する方がよほど重要なのです。

飛距離への憧れは否定できませんが、
その飛距離を「力技」「筋力」ではなく
  「知恵」で解決するのが
ゴルフの面白みなのです。