トップオブスイングの作り方などで
シャフトがクロスするのは
 ゴルフスイング、特にレッスンでは
かなり忌み嫌われています。
スナップショット 1 (2017-11-13 14-55)

形のタメだけの中身のないスイング方法や
クロスをあまりに避けるための
 寝かしまくりのトップなど論外ですが、
大きなシャフトクロスは確かに避けた方が良いでしょう。


その何故かというと…

ゴルフクラブ、クラブヘッド、クラブヘッドの形状は
トップオブスイングでの切り返しにおいて
その重さによって 左腕の移動を促進させ
体の回転に『遅れさせない』ためのモノです。
MVI_0741_Moment


多少は問題ありませんが、
シャフトがクロスしてしまうと
左腕を移動させ始めるのに、動かし始めるのに、
シャフト〜クラブが飛球線と平行近くに来るまで
待つ時間が必要になります。
それが のちのちの大きな振り遅れにつながります。

スナップショット 1 (2015-02-06 3-41)

だからと言って このように寝かしてしまっても
体の回転とは 傾きはあるとは言え
水平方向に近い横の移動に対して
一番クラブが重く 移動させ辛いので振り遅れになりますし、
シャフトがクロスパターンは
骨盤も良く回っているところが良い点なのですが、
根本的に体が全く回っていない点で
始めから振り遅れを推進している向きが強いです。
私視点ではこのスイングはオジサンゴルファーにはダメダメです。



この双方に共通して
振り遅れを造る基になる動きがあります。

振り遅れとは事象で言うと
体の向き、厳密には骨盤の向きに対する
左上腕の位置が体の右にズレている ということです。

腕の基本は 前腕(手のひらに近い方の先の腕)ではなく
上腕(肩に近い方の根元の腕)です。
その上腕(左)が 側帯〜体の脇 の前にある
 その位置関係を維持することを 正しい意味で
『脇を開けるな』と言います。

20170920_matsuyama-650x435皆さんの言ってる脇は
『腋の下』ですから見当違いです。
ですので このスイングは
左の脇はがら空き で
右の腋の下は締まっている
という 甚だ勘違いなモデルです。
…これを格好いいと言うセンスを疑います。

テークバックの時点、
テークバックの初期の時点で
左上腕が右に呼ばれてしまうと
より「振り遅れ」を生んでしまう可能性が高くなります。
つまり シャフトクロスもシャフトの寝かし癖も
テークバック時の左上腕の動きすぎ というコトになります。

体の回転の促進、
傾きによる右サイドの高さ、それに伴う右ひじの外への張り、
というのを推奨していますから
それに吊られ、左上腕が中に入ってしまう、右にズレてしまう
というのが シャフトクロスの原因になり
振り遅れの原因につながります。

他人の目の為にスイングを造っている人はどうでもいいですが、
自分のため にスイングを造っているのなら
右ひじが曲がるなら 左肘も曲げればいいんです。
左側帯に左上腕は残し、右ひじが曲がったら
左前腕だけ呼ばれればいいのです。
左上腕まで呼ばれてしまうから
 シャフトがクロスしてしまうのです。