あからさまなミスショットを除き
多くのゴルファーは ショットの方向のミスを
小手先というか、フェース面の向きだと認識しています。
結果…としては確かにそうなのですが、
それは『小手先』が理由ではありませんし、
もしも それが小手先だったとしても
ドライバーであれば
 ボールとヘッドの接触時間は 1/3500秒
 0.0003秒
  …ゼロに等しい時間なのですから
それを小手先で管理し、繰り返すのは不可能です。
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ショットの方向のミスを促してしまうのは
左右の体の開き も含め
インパクトでの複合した体の姿勢なのです。

特に ほとんどノーガード状態なのが
左右の体の上下 です。

ディッシュアングルの話の際書きましたが、
アドレス時のディッシュアングルは130〜150度です。
インパクト時にそのディッシュアングルが消えてしまう
ということは その分左サイドが高く、
右サイドが低くなっていることが殆どですから、
まず それだけで その上下の変化分
体は開いています。
それに加え ライ角度が20度もフラットになってしまう
というのは かなり方向に影響を与えます。
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実験的に ライ角度を変化させてみたものを
比べてみて下さい。

リーディングエッジ、歯の部分の向きを固定し
ライ角度だけを変化させてみました。






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これはクラブの構造上
ロフト角度の大きなものほど影響が多く、
肯定している訳ではありませんが
ロフトの立ったドライバーではここまで影響は出ません。

ライ角度…だけではそうですが、
前述の通り、左サイドが高く、右サイドの方が低い
という状況は、その変化分だけ体を開いている可能性が高く
また 右サイドが低くなって近づいている分
右腕が曲がっている状況、つまりロフトの開いた状況です。

ゴルフはスイングの構造、クラブの構造の組み合わせなので
右へ飛ぶ、左に曲がる、高く上がる、届かない
そんな単発も結果も複合要素によって生まれるケースが多く、
ああなったから これが悪い
という一言では表しきれない部分が多くあります。