今日、お客様とこんな会話をしました。

  元来、スイングとクラブはある程度、完成されており
 ゴルフクラブ。。。という道具を利用する限り
 あまり体力に左右されない 簡単な方法になっています。
 
  ところが 昨今のスイング理論や
 多くのアマチャアが誤認識しているスイングは
 例えて言うのなら
 既に 車は 4輪、4つのタイヤ(車輪)で走ることで
 ある程度完成されていたものに
 無理やり 5輪にしようとしているようなもので
 5輪にすることによってフレームや車軸 構造などを
 大幅に変えなければなりません。
 しかし、根本論として
 5個目のタイヤはトランク内のスペアタイヤならいざ知らず
 それを5個目の車輪として使用する理由は殆どなく、
 その改造は 単に無意味な、無駄なものなのです。
     
趣味の世界ではあり かもしれませんが…。

 その全く必要のない、無駄なことを加えることによって
 スイングは別質な 奇跡を追い求める曲芸になってしまいます。

 具体的に言うと
(何度もしつこくて申し訳ないのですが)
 スイングは
 体の回転という横への移動運動
によって生まれます。
 それを迅速に行うために体の回転にしているのです。
 結果として その行為そのものが円を描くのですから、
 何故、クラブを持った打ち手が
 さらにクラブ・クラブヘッドで円を描こうとするのでしょうか?
 二重に円を造ろうとしています。
 
スナップショット 1 (2016-12-24 3-12)

 体が向きを変えること
 そのものが円を描くことです。
 そこに腕さばきでの円、
 腕さばきでのヘッドターン
 3種類の それぞれ違う大きさの
 ヘッドターンなどは回転の方向も大きく異なります。
 これをする意味はいったいなんでしょう?

 特に ダウンスイングの後半、
 この部分はスイングの中でも
 非常に速度が速くなり
 速くなるという事はクラブも含め各部位が重くなるのと
 同じですから、デリケートな部分です。
 と同時に、意識していてもなかなか体現出来ないところです。

 ここでなぜ クラブを腕で円に振ろうとするのでしょうか?

 ダウンスイング後半の90度の円
 これが全く持って必要ありません。


 だって 体は回るんですから。

 それに任せておけばいいじゃないですか?!

 ボール地面の高さにあるから届かない?

 あれ❓ アドレスの時届いていましたよ。

 トップオブスイングに行くのにどうしました?

 打ち手がグリップを移動させて、ヘッドをトップの位置に
 動かしたのではありませんか?
 ヘッドを直接動かしたんですか?

 なのに何故、ヘッドを下に振るんですか?
 グリップを下に下げることが優先ではありませんか?

 それでは 前傾姿勢の存在する理由はなんだったんですか?
 
d779f31a

 帰りは下り です。
 速度も付いています。
 行きの動作 以上にたくさん動かすべきですか?
 逆じゃあありませんか?

 行きの半分の位の動作(それ以下でいいですね)で
 慣性も付くので 十分な気がしませんか?

 行きよりもたくさん、遠く動かして
 元あった場所、元あった姿勢に近づくでしょうか?
 


 ボールを上からうつ ということは
 進行方向の左サイドが低い という意味です。


 で、あるのなら 
地面にあるボールに届かせる ということは
 もちろん 体さばきもありますが、
 クラブの姿勢などを作って、
 左サイドが低くなっている時間を出来るだけ長く
 重さが左サイドを低くせざるを得ない
 状態を作ることで
 それを無視して、力ずくでボールに届かせることでは
 無いと思います。



スナップショット 1 (2016-10-14 0-54)

 ゴルフショットを上手にしたい
 とは 打つ球をコントロール…管理したい ということです。
 打つ方向や打つ距離にばらつきが無く
 だいたいの範囲で 同じような球を
 簡単に、楽に、体も痛めず行いたい ということですよね?

 なのに なぜ複雑で高速な行程 に答えを求めるのですか?

 まずは速く動かすことよりも
 少なく、小さく、遅く動かすところの答えを
 探すべきだと思います。

 ダウンスイング後半の90度の円を消せるか どうか
 ここにクラブ使いの核心は隠れています。