スイングの弧 特にヘッドの高さ変化において
本来は 体の回転に前傾姿勢がくっ付いていて
その 回転によって グリップの位置が低くなるから
ヘッドの位置も低くなる
 というのが正解 です。


体が右を向くから グリップ位置が高くなり
体が正面を向いていく過程の中で グリップの位置が低くなるから
結果、ヘッドの位置も低くなる。

という単純明瞭なスイングのメカニズムにおいて
クラブの機能は果たされます。

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確かに トップの位置では ヘッドの位置は2mを超える
とても高い位置にあり、ボールは地面にありますから
なにがしかの作業、特に手作業をしないと
という気持ちになるのは分かりますが、
そこはしっかり頭の中で整理し、
体の回転で ヘッドを低くすることを覚えるのは
アプローチにおいても、普通のショットにおいても
ドライバーの飛距離アップに対してもとても大切です。


これは実験的にして貰ったのですが、
ご覧ください
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ヘッドを下げる行為を
手さばきで行うと
見ての通り、ヘッド位置変化〜高さ変化 に比べ
グリップの高さ変化が相応しません。

ヘッドを低い位置にするのには
どうしても 左右のグリップ
右のグリップの方が高かったものを逆転させる必要が生じ
(左のグリップの方を高くしなければならず)
その結果、そのグリップの相関関係通りに
体の姿勢は作られてしまいます。


ヘッドは低くしているけれど
自分は上を向いている

低くしながら、高くしている。

低くする勢い(スピード)を上げれば
同時 その分、姿勢を高くするスピードも上がる訳ですから
その調整はとても難儀です。

低くしながら 高くしている。
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これでは 月に2回程度の練習で
うまくボールのところに ヘッドの最下点が毎度来る
という調整をするのは難しいでしょう。

そして、同時に グリップの移動ではなく
ヘッドの移動ばかりをすると
ゴルフクラブの  長さ×先端の重さ という構造は
倍々的に重くなり、その方向は
ボールへの進行方向とは 90度異なる方向にかかります。
下に振れば振るほど重くなり
下に振れば振るほどブレーキがかかるのですから
アドレス時に想定している
スイング(円弧)の最下点が ボールより手前になるのは
当然と言えば当然、当然の帰結です。

スナップショット 2 (2013-11-13 6-41)スナップショット 3 (2013-11-13 6-42)







スナップショット 4 (2013-11-13 6-42)スナップショット 5 (2013-11-13 6-42)








私が見ていると
多くの人が「振り遅れ」と言うか、手遅れ の状態で
体が正面を向いていく
その一番美味しい時をわざと逃して
より難しい、難易度の高いゴルフスイングに挑もうとしている
ように見えます。


クラブは トップの位置付近で
ヘッドの方が高く、グリップの方が低いと
クラブヘッドやクラブの重さによって
グリップが動かせるのです。
重さが利用できるのです。

グリップは クラブと打ち手をつなぐ唯一の場所で
人間の動作によって、グリップが移動すれば
当然 ヘッド/クラブも動きます。
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そのグリップを動かすのに
ヘッドの方が高ければ その重さは手伝いになり
ヘッドの方が低ければ その重さは邪魔になります。
ボールを打つ
ボールを正確に打つ
ボールを遠くに飛ばす
と言う前段階で
その重さを手伝いに出来るか
その重さを邪魔にするのか
は Wカウントの大違いで
それを自ら邪魔にするような方向にもっていくのは
なんだかな と思います。