多くのゴルファーは
スイング…ヘッドの軌道…通り道
俗には スイングプレーンと呼ばれているのかな
結構気にしますよね。

スライスが出ると アウトサイドイン とか
ドローを打つのには インサイドアウト とか…。

実は傍で聞いていると笑ってしまうほど
それは 球筋とは直接関係に無いと言うか
多くのゴルファーが語っている
 そのスイングプレーン そのもの,が
とても無意味というか、間違っているというか
 正直 何を指しているのすらよくわからない という状態…。

➡その『間違っている』ものを何か修正して
 改善というか 改良になるのか どうか…
 根本が間違っているんじゃないですか? と。

当たり前ですが、クラブは
自分の体の向きを変える…体が回転するから
移動して、その結果としてヘッドが軌道を描きます。

正しく 体通りにクラブが移動すれば
ちゃんと 体の動作、移動でクラブが移動すれば
体は 正面〜右向き〜正面〜左向き
アバウトですが こう動くわけですから
クラブの軌道は
 インサイドイン になります。
スナップショット 1 (2013-06-12 22-56)

まず ここでスイング軌道が
自分の思い描く軌道と異なっていた場合
改善しなければならないのは
ヘッドの軌道そのものを変える ことではなく
自分の回転の仕方が間違っている という可能性か
自分の回転でクラブを動かさせていない という可能性です。

そして これも認識として
正しくしておく必要がありますが、
体通りにクラブを移動させていても
ゴルフクラブはボールを打つため
正面〜右向き〜正面 の区間(行程)の間は
縦にクラブが起きてい易く
クラブヘッドが自分に近い
短くなっているような状況です。
そして
正面〜左向き の区間(行程)では
遠心力なども伴いますから
それに比べ、クラブが横になって
長くなっているように見えます。
スナップショット 3 (2013-06-12 22-56)

体の回転通りにクラブが移動して
基礎として インサイドイン に動いていても
傍から ヘッドの軌道は インサイドアウト に見えるのは
クラブの見た目の長さ
打ち手からヘッドまでの距離が変わるからであって
それは 基本としての軌道とは異なります。

ですので ヘッドの軌道 を治す ということは
実は 体の回転の仕方を修正するか
体の回転でクラブをちゃんと動かすか という
かなり基礎の部分の修正で合って
クラブを小手先で どの道 どのルートを通すか
とは根本的に異なります。

クラブヘッドはフェース面という打撃面のほかに
サイドやクラウン、ソールという立体です。
打つ面がルール上も決まっており
それには 打撃の上下左右方向を決めるロフトやライ
という角度がそれぞれ設定されています。

小手先にヘッドの通るそのルートを変える ということは
そのルートは思い通りになったとしても
クラブを必ず不必要にねじる、ひねることになり
本来の 打撃姿勢を崩し ロフトやライを壊してしまいます。
スイングプレーンだけを気にすると
別な何かの問題が生まれるのです。
それは 小手先で作っている限りは永遠の迷宮です。
限りのないバリエーションがあり、答えはありません。

特にダウンスイングで
 その軌道を気にしているということは
修正を加えれば加えるほど
クラブヘッドは自分の体に対し右に位置ずれします。

体の回転でクラブを「ちゃんと」移動させていないから
小手先にクラブを振るから
結果として 傍からアウトサイドイン 
に振っているように「見える」
体の回転でちゃんとクラブを動かしていれば
体が正面を向いている付近がアバウトインパクトですが
その機会を逃して、その後に
クラブを手先だけで動かしている から…
こちらが原因であるのに
その軌道だけを見て
その結果だけを見て
アウトサイドイン だから スライスする…とか…。

笑ってしまいませんか?

本当は その「機会を既に逃している」ことが
原因であるのに…。
スナップショット 1 (2014-02-07 18-29)

それを インサイドアウトに さらに小手先で修正したら
より一層クラブは体に対し右に遅れます。
体は開いている、もうすでにインパクトであるはずの
体の姿勢が来てしまっている(手遅れ状態)のに
その姿勢から インサイドアウトに振れば
さらにクラブ(ロフト)は開きます。
クラブは寝ます。
より激しい 右への飛び出、スライスが生まれます。
それを さらに無理やり ヘッドターンさせるんですか?
ゴルファーを奇跡の曲芸師にしたいんですか?

確かにそうやって 打っているプロは沢山います。
しかし それはプロの技 なのです。
練習の時間も量も 職業としてかけられます。
そして 体のケアもプロとしてかけることが出来ます。

週に一度の練習もままならない おじさんゴルファーの
目安というか 手本にならないプロは五万といます。

スイング…距離や球筋なども含め
アマチュアにとっての改善、改良、修正は
物事を複雑にしていくことではありません。
兎も角 シンプルに、要らないものを排除していく
捨てていくことが基本 である 
そして 物理の約束事 物の約束事に乗っ取って
ゴルフだから特別にこうする ということは何一つない
と理解して頂けるといいかな
と思います。