ボールを飛ばすのには
気持ち的にはたくさんヘッドを動かしたほうが
大きな弧でヘッドを動かしたほうが飛ぶ気がするでしょう。
スナップショット 2 (2015-07-24 1-21)

ヘッドを動かさない
ヘッドを支点に、ヘッドを動かさず自分が動く…なんて
飛ばない気がしてならないのは 分からないわけではありません。

しかし ゴルフクラブは構造上
同じ距離や左右方向をを打ち続け易いように
ヘッドの重量は シャフトの軸線上からずれた位置にあります。
テニスラケットや野球のバットのように
握る棒の軸線上にあると 振りやすいかも知れませんが
同じ距離や同じ左右方向を打ち続けるのは
とても難しくなりやすいので、結局 飛ばすように
打つことは出来ないのです。

まあ それは兎も角
ゴルフクラブはボールを飛球線方向に打つのには
右から左への移動〜動きになり
その動きに対し、ゴルフクラブの構造やヘッドの重心は
ロフトが増える方に動きやすくなります。
正しく動かせるように、正しくクラブを扱えるようになれば
自分の動作速度相応に距離を上げやすくなりますが、
平均的なアマチュアゴルファーのクラブ扱いでは
スピードを上げれば、よりロフトは増え
体が上を向き、ミスの確率も増える上に
スピードアップ相応に距離が伸びることはない
と断言してもいいでしょう。

そこで 我々おじさんゴルファーが考えなければならないのは
いかに ロフトを無駄にしないか
製品のロフト通りに打撃することか ということです。

面白いもので
製品のロフト通りに打撃できれば
ボールを上から打つことも出来ますから
クラブヘッドの重みや腕の重み、体の重みまで
打撃に利用することができます。
その反対の ヘッドを振ってしまうものは
重みは負荷になり、ブレーキになり
その挙句、ロフトが増えてしまうのとは雲泥の差になります。

それと同時 しっかりと認識して置かなければならないのは
ゴルフクラブとスイングの関係上
出来るだけ思い通りな距離、思い通りな左右方向へ打つ
というのは
ボールを無駄なく遠くへ飛ばす
そして
その動きを出来るだけコンスタントに繰り返す は
すべて共通することなのです。

ドライバーやアイアンなどの飛距離アップの練習は
ドライバーやアイアンでもしてもよいこともありませんし
結局は身に付きません。
人間は弱いもので練習場などで打っていると
その出る球、結果に左右され 次第に本来の目的を
忘れてしまうものです。

何度も言うようですけれど
ゴルフショットの飛距離アップは
ランニングアプローチにすべて含まれています。
上から打つことも
製品のロフト通り打つことも
方向を思い通りにすることも
同じ距離を打ち続ける感覚もここに隠れています。

この練習をするのに ウエッヂは要りません。
長時間、短いクラブで練習するのは
おじさんにはちと辛いです。
7番アイアンとか、6番アイアンで良いと思います。
スナップショット 1 (2014-06-26 13-45)

アバウトでいいと思います
ある目標の距離を打つのに
いかに少なくヘッドを移動させ
・・・出来るだけヘッド動かさず
いかに遅い動作で行い
・・・と言ってヘッドを動かすというのと違います
ヘッドを動かさない刷毛塗の肘さばき
もしくは、腕(特に肩周り)をほとんど使わない
足さばきだけで打つか というのを
覚えるのは 
そのまま遠くへ飛ばすことにつながっていくのです。

ゴルフクラブは グリップの移動量以上に
ヘッドを移動させると 必ずロフトが開きます。

打撃方向にロフトが開くと
クラブは必要以上に進行(移動)方向に対し重くなり
結果 ロフト姿勢だけでなく、自分も右を下げ
左を上げる姿勢で対処しようとします。

円を描いて見えるのは
自分が向きを変えているからであって
ヘッドの方をグリップよりもたくさん動かしているのとは
全く異なるのですよ。