一般的に信じ込まれているゴルフスイングは矛盾に満ちています。
典型的な例が
より力を込めた分だけ、より速く振った分だけ
遠くに飛ぶはずなのに、振れば振るほど飛ばない
もしくは変わらない というパターンです。
まあ 理屈上はヘッドスピードが速くなった分
その飛距離は ヘッドスピード1msのアップで
約3ヤード距離が伸びるはず…なのですが、
そうはいきませんし、
自称ヘッドスピードが自分よりかなり高い人と
あまり距離が変わらなかったりも…しますよね。
逆にその人とはヘッドスピードが 10msも差がないのに
ものすごく飛距離が離れている、なんてこともあります。
深く考えず、ゴルフは遊びな訳ですから
大の大人が やっぱり距離で負けちゃうのは癪です('_')
ですから スイングの改良というのは
振った分、しっかり距離になってくれること
叩いた分、しっかり距離になってくれること
遠くに飛ばせるようなスイングを造ること
が主目的と言えるのかも知れません。
普通のおじさんが今日から体力造りに勤しんで
ヘッドスピードを上げる。。。というのは
ゴルフクラブを新たに購入するよりも予算だけでなく
時間も根気も必要ですし、
経験的に 筋力アップ、体力アップによって
スタミナは向上しても、ヘッドスピードの上がる量は
ものすごく微々たるものです。
振った分飛ぶスイング、叩いた分飛ぶスイング
それは言葉で言うのは簡単です。
それは右サイドが下がらないスイングを造ること
です。
『左サイドが上がらないスイング』とも言えます。
何度も書いていますが、
ボールの飛距離は打つ実質的なインパクトロフト
によって決まってきます。
どんなに高いヘッドスピードでショットしても
左サイドが上がり、前にではなく、無駄に上に飛べば
そのヘッドスピード分の距離には当然なりません。
またスイングは左サイドが上がれば
形としてのインパクトロフトが増えるばかりでなく、
ヘッドのボールに対する入射角度が緩くなるので、
⇒高打ちだし、高スピン
左足上がりの斜面で7番ウッドを打ったような
ドライバーショットになってしまう訳です。
で、その左サイドの上がらないスイング
より速く振った時、より強く叩いた時、
右サイドの下がらないスイングというのは
動作…としては右腕がインパクトまでに伸びている
という事になります。
一般的な信じ込まれている
ボールの打撃エネルギーの源は遠心力… なのですが、
遠心力とは 外にはらもうとする「重さ」です。
外にはらもう とするという事は
ボールが飛んでいる方向とは立体的に
90度も、それ以上異なる方向へとかかる重さです。
腕も含め、先端に重さの集中しているゴルフクラブを
ダウンスイングで下に振ろうとすれば
その振った方向のその重さに引っ張られ、
当然右サイドは下がります。
振る速度を増やせば、下がる量も増えます。
どんどん左足上がりのライ、
その左足上がりの度合いは増えていくのと同じです。
ヘッドを振ってしまう人にとっても
そうでない人にとっても
実はヘッドの重さは
グリップをよくも悪くも動かす作用が強い
という事は同じです。
グリップとヘッド
ヘッドの方が上にある時は
グリップを下に押す力が働きやすいですが、
逆に、ヘッドの方が下に入ると
グリップを上げる働きが増します。
と同時、ヘッドに遠心力をよりかけた場合
定点であるボールを打つのには
その反対の方向に引く調整が必要になります。
となるとヘッドを振ったスイングで
ボールを打つのは 体でボールを左後方(斜め上方)に
引きながら、そこで腕を伸ばそうとすれば
反射的に前傾姿勢を無くしながらインパクトする
という事になりがちです。
アマチュアのインパクト直前にひょこんと伸びる
ひょこんと立ち上がるような…典型的な例…ですね。
遠心力を増せば増すほど、
より左サイドが上がり、より前傾姿勢を失い
もしくはより右サイドが低くなり
右腕の曲がった状態でのインパクト…
製品の元のロフトは右腕が概ね伸びた時のロフトです。
右腕が曲がった状態とは即ち大きく増えたロフト…になります。
飛びそうにありませんよね。
もしくは練習によって培ったその
ヘッドを振り回すスイングは
空中にあるボール=ティーアップしたボールは
何とかなっても、地面にあるボールとなると
その打法がうまく適用できず、
ドライバーはそこそこ飛んでも、アイアンが。。。
となりがちです。
叩いた分飛ばせるスイングにしたくないですか?
コメント
コメント一覧 (2)
より遠く より近くと 果ての無い欲望とのせめぎあいなんでしょうね
程々に思い通りに打てる様になるのが理想ですかね