多くのアマチュアゴルファーは
スイングの円弧と言うものにこだわっています。
実はこの円弧は スイングの基本姿勢に前傾姿勢というのがあり、
動作として体の向きを変えるから生まれるのです。
ところが多くのアマチュアゴルファーは
その円弧を自分の腕捌き、クラブ操作で描いてしまいます。
それが正しいと信じているのです。
アマチュアゴルファーがスイングを研究していく過程で
目にする写真や動画から そんな答えに行きつくのだと思います。
クラブを振ってしまう
ヘッドを振ってしまう
腕捌きでの円弧〜スイングプレーンは
ボールを飛ばさない秘密がたくさん隠れているのです。
ゴルフクラブの距離というのは「ロフト角度」
インパクト時のロフト角度 によって決まります。
このインパクト時のロフト角度とは
実はクラブヘッドの製品のロフト はほんの一部で
ヘッドの入ってくる角度(入射角度)や
体の姿勢 左右の方の高さ関係などで構成されます。
多くのゴルファーは
目に見えるインパクト時のヘッド姿勢ばかりを
気にして、手先でロフトを造ろうとしてしまいますが、
それよりもずっとインパクト時の体の姿勢の方が
影響として大きい訳です。
こんな姿勢でインパクトに入っては
30度のクラブもウエッヂになってしまいます。
しかも この姿勢では入射角度も緩くなり
打ち出しが高く、スピンの多い球になり
ボールの速度が上がらず、エネルギーが距離になりません。
クラブを振れば振るほど
自分ではボールを打撃するエネルギーを増やしたつもりの
その遠心力が、体の姿勢を左側上がりを造り
しかもその遠心力と握力との戦いになります。
困ったことに振れば振るほど その度合いは大きくなりますから
振っても振っても距離は増えない という事です。
極端な比較であれば
12度のクラブを平らな所から打つヘッドスピード35msの人に
10度の製品ロフトのクラブを25度にして打ってしまい、
なおかつ20度も左足上がりのようなインパクト姿勢で打つ
ヘッドスピード45msの人が飛距離で負けてしまう可能性が
少なくない訳です。
クラブを振って実質ロフトも増やし
左足上がりから打つのと同じ状況を造りだしている人が
飛ばないからと言って、ロフトを1度減らしても
殆どさは生まれないでしょう。
製品ロフトの1度の差ではそれを到底埋めつくせません。
クラブを振って、ヘッドを振って
スイングプレーンとやらにこだわるゴルファーは
ヘッドスピードにもこだわる訳ですが
その打撃方法では振れば振るほど労力との対比で
飛距離が落ちるとも言えるのです。
で、やっぱり一事が万事なのですが、
クラブを腕で振り回すゴルフをすれば
◆振り回しやすい軽いヘッドのクラブを選び
(クラブに破壊力のないもの)
◆振り回しやすそうだからと細いグリップのクラブを選び
(握力に対し、細いほどチカラが必要です)
◆振り回しやすいから軽く感じるシャフト
(つまりスイングの役立つ柔らかさでないこと)
クラブの個性というか、機能を目いっぱい薄めたものを選び
その上で クラブヘッドの機能として大切な個々のロフト角度まで
自分で造りだして打ってしまう訳ですから、
それであれば クラブなんてどれを使っても一緒です。
最後は「ゴルフは腕だよ」って話になる訳ですが、
それじゃあ あまりに悲しくないでしょうかねぇ…。
コメント
コメント一覧 (1)
ゴルフというものが生涯を通して楽しめるゲームよりも 健康で体力の有る者のスポーツの要素が強くなりすぎてますね
最近の見世物としてのトーナメントの影響でしょうか