クラブなどを机の上に置き
ヘッドを浮かせたとき、
自然にヘッドの向く角度を
「重心角度」と言います。
重心の位置
重心距離と重心深さの相関関係とも言え
ヘッドの形状によって差異はありますが
その双方の数値がイコールであれば
重心角度は 45度の半分
22.5度になると考えてよいでしょう。
この数値 重心角度の数値が大きいほど
ボールは右に行きにくく、左に出やすいヘッドになります。
これも重心深度と同じですが、
運動中、クラブと重心位置が一直線上に並びたがる性質
によるもので、角度があるほど それが左を向いた形に
なる訳です。
アイアンは 重心距離35 深度4mm と言う風に
かなり数値に違いがあり、重心角度は10度程度にしか
なりません。
ウッドは 重心距離35に対し 似たような深度になるので
その角度は20度を超えてきたりして、
現在はチタンヘッドの肉薄技術が向上しているため
余分な重量をヘッドの形状と関係なく配置出来るので
重心距離よりも重心深度が数値上深いものを多数あり
重心角度が30度を超えるものも少なくありません。
ロフト・ライの話で出てきましたが
ドライバーなどのロフトの立っているクラブは
ライ角度による方向の変化が少なく
ウエッジなどのロフトの寝ているクラブは
ライ角度の変化による方向の影響が大きいですから
ドライバーなどの重心角度がアイアンに比べると
大変大きくなっているのは上手に相殺されています。
とは言うものの 普通にゴルフクラブを扱う限り
重心角度はあまり多すぎないものの方が
後々の影響を少なくします。
余程 右に行くのが嫌 と言う人であっても
重心角度の最大値は25度程度に抑えておいた方が
こすっても真っ直ぐ行く(度合いにもよるのですが)
事を覚えることになるので良いですね。
軽量スチールシャフトが周流になって以来
アイアンヘッドの小振り化が進み
それに合わせて、ヘッドの体積は大きい(450ccオーバー)
なのに アイアンヘッドに吊られるように
作為的に 重心距離を抑え、重心角度
そしてライ角度もアップライトなクラブが増えてきています。
作為的に重心位置をいじってヘッドは
それによって ミスの寛容性である「モーメント」が
下がっている可能性が高いので要注意です。
正直なところで言うと
アイアンヘッドもある程度大きくしていった方が
メリットは大きいんですがね…。
(ウッドとのつながりもよくなりますし
双方の振りごたえがよくなって行きます)
スライスを防止したい気持ちは分かるのですが
やり過ぎは それから、これからのゴルフクラブ扱いに
大きな影響を及ぼしますので注意が必要です。
あと蛇足ではありますが
重心深度の深いマレット型のパターは
その重心深度が深く、ストロークが煽り打ちに
なり易いのもあり、重心深度も深いので
左に引っ掛かり易い特徴を持っています。
コメント
コメント一覧 (1)
フェースバランスパター聞こえは良いですが 重心距離ゼロ 重心角度90度 フェースが必ず真上を向くパターですから
使い難い感じがします