映像などで見るシャフトの動き
一見すると ヘッドが前に出ているように見えるけれど
実は そうではなくて
よほど硬いシャフトでない限り
・・・まあ 一般アマチュアが使っているシャフトは
   その余程硬いシャフト とも言えるけれど
シャフトは S字型にしなっているもの

グリップから下 クラブ/シャフト全体は後方に下がり
ヘッド部分だけが前に出ているような形になっている。
シャフトの先端部が前に出て・・・見えるのは
ヘッドには 重量の中心点(重心)に深さがあるためで
ドライバーのような大きなヘッドであれば
シャフトの重心点は フェース面よりも
4センチ近く深い所に位置している。

遠心力が働いた時に、重量が一直線状に揃おうとする働きだ。
 ボールへの入射角度よりも緩くなり易く
 ⇒打ち出しは高く、スピンが少ない効果が働きやすい

しかし、これには罠があり
重心が深くなると その作用が強くなり
煽り打ちを誘発する可能性が高くなる。
現在主流になっている オンプレーンスイングのような
打撃方法では ヘッドターンも、ハンドターンも必要に
なるがゆえに、その傾向はより強くなり
インパクトポイントが中(右)に入り易い。
オンプレーンスイングが主流になって以来
重心の深いフェアウェイウッド
…地面からボールを打つような場合
その煽り打ちのお蔭からか 嫌われるようになっている。
ヘッドが前に出過ぎてしまうので
チョロやトップ、ダフリになってしまうからだ。

スナップショット 4 (2014-03-25 12-06)


本来のクラブの働きでは重心が深いほど
ヘッドが前に出て、インパクトロフトが増える
ということがやさしさにつながっていくのだが
使い方を間違うと 重心深度の深さは
もう一つの罠が控えている。

重心が深いと そのヘッドが前に出ようとする働きから
各クラブの持っている長さによる

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ボールを中に入れて打つので
ヘッドの高低・上下と言う意味ではアジャスト出来ても
今度は 中に入れたことによって
中途半端な位置でインパクトすることになり
今度は左右と言う意味で右に出やすくなる。

また 重心の深いクラブほど
テークバック時に手で上げるタイプの人にとっては
ヘッドが重く感じやすく、深くなり易い。
重心深度数値の小さい(1/8程度)アイアンと比べると
ぐんと開いたトップになり易いから
ある意味 ドライバーの方が苦手 というのは
実はクラブの取り扱いの問題がある可能性も否めない。

スイングの基本を間違っている ということは
本来のクラブの機能を台無しにしてしまうだけでなく
それを補おうとする人間の無駄な努力する
身につけなくてはならなくなる。

スナップショット 1 (2014-01-20 18-21)


これと同じように
肩を揺さぶって 振り子に振るパターストロークでは
重心の深い マレットタイプのようなパターでは
ヘッドが上に動いている時間にインパクトを迎えやすい。
パッティングは「オーバースピンを意図的にかける」という
誤解もそれを助長し、
歯で当たり易い 肩の振り子のストロークとマレットは
出玉は速くとも、すぐにブレーキがかかり
勢いほど転がらず、ショートしやすくなる。
パッティングはショートし続けると
やがて、それはショットにも影響を及ぼすことになる。

振り子のパターストロークをしている人は
「良い!」と言われているパターを使っても
その真価を利用できるとは限らない ばかりか
まあ 良い結果は出ず、長い付き合いにはならないだろう。