勿論、それぞれ人によって異なりますが
一般論では、アマチュアの平均的な運動能力であると
アイアンとして楽に取り扱えるのは
28〜30度位のロフトまでです。
それ以上(27度より立ったロフト)のアイアン
俗に言うロングアイアンとなると
明確な意図が入ります。
アイアンの場合、単純発想では
そのロフト分の距離を打ちたい というのが
ありますが、ロフトが立ちすぎてしまうと
弾道の高さや十分なスピンが得られずに
その距離が満たせない可能性が否めません。
27度より立ったロングアイアンの場合
距離を満たすというよりも
「低めの弾道を打ちたい」という意図の方が
強く入ります。
そのロフト分の距離を打ちたい
という事であれば
ユーティリティと言う名前の付いた
中空のアイアンタイプの方が
その望みは満たしやすいと思います。
まあ ユーティリティと名付けられていますが
実際は 中空なアイアンで
通常のロングアイアンとの明確な違いは
重心の深さです。
かなり深めの重心のアイアンで 重心深度は5mm前後です。
中空のアイアンの場合 重心深度は15mm程度になります。
概ね正しくクラブが使えるのであれば
この違いは インパクト時の重心点の一致と言う現象から
ヘッドの前への出方の違いになります。
1センチもヘッドが前に出る方が
実際のインパクトロフトは大きくなり易く
その上、クラブの長さからもインパクト入射角度が
緩くなり易く、高打ちだし〜ロースピン という
ボールを飛ばす能力の高い 中空アイアンの方が
150〜200ヤードまでの距離を簡単に
打つのには適しているかと思います。
単純には飛ばしやすい ということですね。
一方 今度は
ロフトの寝た(20度以上)フェアウェイウッドと
ロフトの立ちめのユーティリティは
用途というよりも どう使うか(どう振るか)の方で
選ぶべきだと思います。
クラブを正しく使う と言う条件の元では
フェアウェイウッドの方が
同じ距離を打ち続けるという能力は高く
ミスの許容性も高いとは思います。
グリーンでも止めやすいと思います。
ただ多くのアマチュアの場合
最終的にはクラブを手で振ってしまうので
フェアウェイウッドの形状としての奥行きが
地面と干渉しやすく、使いにくいのだと思います。
ユーティリティの方が形状として
奥行きがないですから
ロフトを寝かして、上に振ったとしても
ソールが地面と干渉にしくいのです。
フェアウェイウッドがあまり好まれず
ユーティリティが増えていくのは
ここなんだと思いますね。
ただ 加齢においては
だんだん球が上げにくくなる というのは
少なくないので、出来るだけ早めに
フェアウェイウッドとは仲良くしておいた方が
良いと思います。
コメント
コメント一覧 (1)
多ロフト角のヘッドも いつまで存在するかわからない 手に入れられる内に 手に入れておかないとね