長い棒の先に重さが付いている
市販のクラブであってもこの大原則に違いはない。
004
クラブを振り回す
ヘッドを振り回す
(ちなみにその反意語として
「ゆっくり振る」という意味ではない)


出来るだけ遠くに「ゴルフクラブを放り投げる」
それを競い合うような競技であれば
長い棒の先に重さの付いているものを
振り回して使う というのは正解だと思う。

しかし ゴルフは
その長い棒の先についた重さ ⇒ ヘッド で
球体であるボールを打ち
その打撃には 目標となる左右の方向 と
距離を打ち分けるための スピンも含めた上下の方向 を
決めるための「角度」が存在しているのだ。
速く振る、遅く振る という意味でなく
確かに 遠くへ飛ばす というのはゴルフの大きな魅力
てはあるけれど
そのためにこそ、クラブの構造として
シャフトやロフトなどが存在するわけで
まるで 放り投げるように使うゴルフクラブ の
副産物としてボールを打つ というやり方では
ゴルフクラブの機能や構造など完全に無視されている
と言える。

まあ 嫌味半分ではあるけれど
最近 ゴルフクラブの個性というと
ヘッドの色柄やキャビティ部分のデザインを指している
ような風潮が強いけれども
ゴルフクラブの機能を無視する使い方が横行してしまえば
その「見てくれ」のみで差別化するしかないのだろう…。

ヘッドを円弧に腕で振れば
クラブのロフト、そして軌道は毎回かなりばらつく
同じロフト、同じヘッドの高さ、同じ軌道になることは
殆ど奇跡の確率で
単に偶然を追いかけているに過ぎなく感じる。
体を回してから、その反動で
そしてクラブの長さと先端の重さを利用して
遠心力でクラブを振れば
そのスピードは人間が管理できる、コントロールできる
スピード(速いという意味でなく)でなく
単に無造作な、無作為なスピードになるだけで
アプローチなども含めた
ヘッドの移動、ヘッドスピードコントロールを
始めから放棄して
無造作なスピード、無造作なロフトを
追い求めているのだから、距離コントロールも
放棄しているのと同じである。

遠くに飛ばすにせよ、飛ばさないにせよ
ヘッドの移動、移動の仕方、移動の速度を
出来ればコントロール、管理下に置くのだから
ゴルフは「正しく」成立するわけで
その上でゴルフクラブは作られている
(すくなくともハミングバードでは。)
スナップショット 6 (2015-01-18 15-58)

クラブの移動を クラブ(特にヘッド)単体の無造作な移動
ではなく、それを持った 打ち手が動作することによって
クラブヘッドを移動させれば
移動の仕方、移動の速度などは すべて動作の仕方、動作速度
によって そのまま管理されていく。

長い棒の先に重さの付いたもの
そして、それには方向の左右、距離の上下のコントロール
するための「角度」が付いているのだから
コンマ何秒、コンマゼロ何秒 ずれただけで
大きく「角度」が変わってしまうような前提の
クラブの扱いをしている限り
クラブの違いは「見てくれ」だけになるのは
仕方のないことなのだと思う。