多くのゴルファーは新しいゴルフクラブを購入するのに
その購入するクラブの試し打ちばかりしてしまう。

その購入する「1本」のクラブが
試し打ちではそこそこの結果が出たとしても
それが自分のゴルフバッグに入って使われるとき、
一本のクラブを打ち続けている時とは
違った環境で使われることになると気付いている人は少ない。

実際にゴルフクラブは
ドライバー → アイアン → ウエッヂ → パター
ドライバー → フェアウェイウッド → ウエッヂ
アイアン → ウエッヂ → パター
のように ミスショットが絡むとき以外
実際にコースで使用されるときは
別のクラブと交互交互に打つことになる。
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パターも含めた 12本なり、14本のクラブが
似たような流れの、似たような感触の
似たようなコンセプトであればまだしも
それぞれが 全く違う性格、特性、感触であれば
ミスショットの頻度も自ずと上がってしまうだろう。

☆同じゴルフクラブを続けて打つのと
☆違う性格等のクラブを交互に打つ
 のとでは
当然違ったものになる。

現在、市販の主流となっているクラブは
総じてヘッドが軽くて、シャフトが硬い。

その中でもグラファイトの装着されている
ドライバーは 軽量スチールシャフトが装着されている
ものと比べると、柔らかいと言える。(それでも十分硬いが)

シャフトの長い、大きなヘッド(重心がシャフトから離れた)
軽量スチールシャフトの比べると柔らかいシャフトの
装着されてドライバーを打った後で
シャフトの短い、小さなヘッド(重心がシャフトに近い)
ドライバーに比べると硬いシャフトの装着されたアイアンを
打てば、当然なにがしかの影響はある。

単純に、出やすいミスショットを回避する行動を
取らなければ、多くのゴルファーが目指す
オンプレーンスイングであれば
ドライバーの方がよりダフり易く、右に出やすく
右回転がかかりやすい ハイボールになり易い。
アイアンの方がよりトップになり易く、左に引っ掛けやすく
左回転がかかりやすく、ローボールになり易い。
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そしてその中間に位置するような
フェアウエイウッドであれば、別な記事で書いているが
ロフトを寝かして、煽り打つようなショットをすることに
なるので、そのヘッドの大きさ、奥行きが
どうしても地面に干渉してしまい
上手くいかないから嫌われてしまう結果になる。

それらのミスショットを練習で埋めていくため
ドライバーは左に置き、アイアンは右めに
ボールを置いて打つことになっていく…。

同じようなフィーリングのクラブを
同じようなボールの位置でショットするのと
クラブによって、ボールの位置を変えていくのとでは
どちらが安定して 似たような球を打てるかは
想像に難しくないと思う。

違うフィーリングのクラブを練習すれば
ドライバーを特訓すれば、アイアンがダメになり
アイアンを特訓すれば、ドライバーがダメになる
可能性が非常に高くなるわけだ。
そのどっちに合わせて 自分のスイング、クラブ扱いを
決めていくのか なんだか歪な練習になってしまうだろう。

軽いヘッドの硬いシャフトのウエッジは
基本的にラフからやバンカーショットなどの
ボール以外の質量までどかさなければいけないショットに
ものすごく弱い。
上手く打てなくて普通なはずなのに…
それを自分の「腕」のせいにして
本来、クラブが持っている機能を
自分の動作によって補うのであれば
くらぶそのものの意味はあまりないと言えないんじゃないの?

自分の動作を簡素化し、動きも無理に速くせず
クラブの持っている機能でそれを補うのが
ゴルフクラブの機能そのものであって
その反対の道をクラブメーカーもユーザーも
日々邁進しているのでは ゴルフクラブだけでなく
ゴルフそのモノが衰退してしまうような気がしてならない。