こうなれば、左へのシフト、体重移動 というのは
不可能な動作になってしまいます。

インサイドにあげる、とか、インサイドから入れる
なんて表面上の言葉に踊らされて
クラブを腕、特に左腕で動かしてしまうと、
テークバックのほんの30センチのクラブヘッドの移動
によって、スイングのほとんどが決められて
しまうことになるのです。
スイング用語には「インサイドからいれよ」
と言うのが有ります
sample 2009_09_19_22_56_02-91フレームショット
ボールの内側から (飛球線後方から見た場合の左側・
打ち手側から) ヘッドが入ってくることを指します。
スライスが出るのが外側(アウトサイド)からが理由、
フックを打つのを内側(インサイド)から入ってくるから
とも言われます。

しかし、多くの人はその本当の状態を理解していません

まず、その大きな誤解釈の始まりになるのは
クラブヘッドが、どの角度から見るにしても
大きく動くのは、クラブヘッド単体が動くのでなく
それを持っている打ち手が向きを変えている、
打ち手が動いているからだ と認識していないからです。
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この写真上、ヘッドが左に動くのも、右に動くのも
手さばきによって ヘッドが動くのではなく
体の向きを変えたことによって動くのです。

現在、世の中で主流になっているのは
テークバックでクラブを左腕、左サイドのみで
インに引く、上の写真上で左に動かすものです。
ボールに対しては確かにインサイドにヘッドは
入っていきますが、自分の体に対しては
右(ライトサイド)にヘッドが動くだけです。
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この二人の写真で言うところの
ジャックは体の幅の中に、グリップもヘッドもありますが
遼君の場合は、体の右(骨盤にとっても右、肩のラインに
対しては凄く右)にクラブが有ります。

この状態から、ダウンスイング〜インパクト
に入れば、双方ともにボールに対しては
内側からヘッドが入ってくるにしても
遼君の方は体に対しては、右側からヘッドを入れてくる
ことになります。

クラブヘッドが体の対し、右にある状態 というのは
フェースの向きは、ロフト共に開いた状態ある訳で
それをインサイドから入れてこようとすると
閉じて入れてくることは不可能です。
開いたまま、入れて来ざるを得なくなります。

ゴルフクラブは、長い棒の先の極端に集中する
60〜70%もの重量が有る道具です。
しかも、その先端にある重さは
重量の中心点(重心)が、右にずれている物体
ですから、腕のひねりを使って
クラブを右にずらしていると、そうで無い時に比べ
極端に重くなってしまいます。

右利きの人の打撃とは
左方向への向きの変更ですから
元々先端が重いクラブ、重心の右に偏重したヘッド
を体の幅の中を外し、右におけば
運動そのものに対する負荷、ブレーキになるだけでなく
当然力むを生み出すことにもなります。
スナップショット 3 (2013-03-18 13-18)スナップショット 6 (2013-03-18 13-19)




必要以上に重くなったゴルフクラブは
右サイドを下げることにもなりますし
当然、左サイドを上げることにもなるでしょう。

右サイドが下がり、左サイドが上がれば、
そしてそれに必要以上の重さになり右に残った
クラブと腕と言う重量物