バンカーショットはハザードであって
確かに ミスショットのペナルティではあるだろう。
しかし、ちゃんとしたクラブ
ちゃんとした機能を備えたクラブでゴルフをしている限り
恐れを抱くほどのものではない「筈」。
現在流通している殆どのとサンドウエッヂは
日本中に大量のバンカー恐怖症を生み出してしまっている。
バンカーショットは ボールだけでなく
大量の砂や土を打つ、どかす必要が出てくる。
例え ボールだけクリーンに打ったとしても
やはり砂や土は抵抗として
芝からのショットよりも割増しになってしまう。
特に日本のバンカーの場合、気候柄
湿り気を多く含んでいる場合が多く、
ハワイやカリフォルニアの乾いたバンカーと比べ
重さが増している。
そのボールと激突するウエッヂヘッド
砂や土をどかさなくてもいけないウエッヂヘッド
これが年々、まるで北極や南極の氷のように
どんどん少なくなっている。
例え装着されているシャフトがスチールシャフトで
あったとしても、20年、30年までのウエッヂヘッドは
310g近くあり、315gを超えるものも
決して少なくなかった。
ところが現在の ウエッヂヘッドの平均値は
軽量スチールシャフト全盛とは言え 290g前後
過去のものがやや短尺と言う違いはあれど
20g以上も減量されてしまっている…。
ちなみに弊社のウエッヂは365g以上。
それに加え、軽量スチールシャフトに買い替えた
ゴルファーにとっては、以前より硬いシャフトで
ショットをすることになるから、
どうしても シャフトをしならせてしなり戻して
クラブを寝かして使うことを強要する。
→クラブを寝かして使えば
ショットの打撃力は ボールのスピードや高さ
ではなく スピンに変換されやすい。。。
まあ ロフトが寝る ということだが、
確かに バンカーショットに距離は要らない
のかも知れないが、打つその距離も強く振らなければ
ならなければ ミスも多発する。
その上 破壊力はスピンに多く化けているから
早めに、飛行中にスピンは解け
着弾時にはスピンは惰性になり、スピンの効かない
ショットになってしまっている。
市販のサンドウエッヂ
ヘッド290g 硬さ310cpm バンス角10度
弊社のウエッヂ
ヘッド365g 硬さ170cpm バンス角16度
市販のもの弊社のウエッヂより
ヘッドは20%軽く(ー_ー)
シャフトは80%硬く(ー_ー)
バンス角度は40%少ない(ー_ー)
ダイエットするとこ間違ってんじゃあないの。。。
得するのはコスト削減のメーカーだけ だけど
この手のクラブを作り続ければ
ゴルフ人口の減少に歯止めが掛けられず
巡り巡って 自分の首も絞めるのに。。。
そして その上にウエッヂには欠かせないはずの
ソールのバンス角度は
アマチュアがバンカーショットを楽に行う
よりバンカーショットを簡単にするはずの角度よりも
8度も10度も足らなくなってしまっている。
ショットのタイプにもよるけれど
バンカー重視のサンドウエッヂであれば
最低 バンス角度は14度
人によっては 18度あってもいいと思う。
ちなみに弊社にウエッヂは16度。
ところが、市販のものは
6度 8度 10度
12度のウエッヂは多くはない…。
重心距離 35mmのものが 39mm
なんて差は 10%前後 だけれど
バンス角度の場合、基礎の数値が小さいから
6度と14度の差は 数字では8度だが
その角度は 2.3倍(233%増し)もあるわけだ。
飛距離を生み出し、飛距離を安定させ
バンカーショットの超お助け機能であるバンス角度は
いまや 本来必要なものの 半分以下になってしまっている。
これでは 日本中にバンカー恐怖症が生まれても
仕方がないだろう。
ハンドルが固定されていない車を運転して
上手く運転できるわけもない… って感じがする。
コメント
コメント一覧 (2)
青木御大のリンクスマスターモデルのSWは
バンスは殆ど無く スイングウェイトはB7と軽く シャフトはダイナミックゴールドを何インチか先詰めにし硬くして 凄いカスタマイズして 使用してましたね
溝の有無はスピンに関係ないとばかりに 溝が摩滅しても使い込まれていたっけ
青木御大並の 職人技を持ち合わせていない限り 手を出すべきじゃない
軽いヘッド 少ないバンス 硬いシャフトのSWを
標準仕様のSWとして売り出してしまうなんて
やっちゃいけない事を やらかしましたねメーカーも
きっと サラゼン翁もがっかりしてます
時として ピッチ&ラン の延長的打ち方で バンカーショット。
これも それも クラブの破壊力のお陰であります。