スイング破壊兵器である 軽量スチールシャフト登場以来
公にはなっていないけれど、グラファイトの
ウッド〜アイアンシャフトもかなり変貌を遂げた。
それは ユーザーにとって決して良いことではない。
スチールシャフトは単一素材のため
負担がかかりやすく細くなっている部分は肉厚が厚く、
太くなっているグリップ付近はかなり金属が薄くなっている。
それが故に、形状とは異なり
シャフトとしては先端が重いものになっている。
グラファイトの場合は、強度強化と重さは自由に出来るので
双方(スチール・グラファイト)が存在するアイアンでは
シャフト径が異なることもあり
◆ヘッドの軽い スチールシャフト用
◆ヘッドの重い グラファイトシャフト用
という二種類のものが存在していた。存在していた!(過去形)
そのヘッドの重さの差は、長さを統一して換算すると
20g近くになる
グラファイト装着のアイアンが「飛ぶ」
と言われていたのは、ヘッドが重く
シャフトもやや長めであったから なので
シャフトそのものの素材の差 ではない。
ところが 軽量スチールと言う
スイング破壊兵器が蔓延して以来
グラファイトも先端部を重くし
ヘッドを共有できるよう 統一化されてしまった。
この方が当然 二種類のヘッドを作る必要もない上、
シャフトで言うと
負担のかかる部分を重くし、補強できる
悪く言えば、良い繊維を工夫して使わなくても
強度を確保できるグラファイトシャフトを使うことが
出来るようになった。
売る側、製作する側からすると 素晴らしいアイディア
技術革新である。
ところが ユーザー側からすると
ゴルファー全般が ゴルフの魅力の一つである
「飛距離」というものに悩みをもっているのに
その一番大きな源を奪われてしまい、
クラブヘッドが軽くなり、シャフトが硬く
その影響でクラブが軽く「感じやすく」なったから
飛ばなくて悩んでいるゴルファーに速く振れ
という事を促すクラブが横行するようになった。
クラブが軽く感じ、ヘッドが軽く感じられるから
と言って、成人アマチュアゴルファーが
ヘッドスピードが増えるわけもなく、
例え 増えたとしても たかだか 1〜2ms程度で
20gも軽くなってしまった打撃部分を
1〜2ms程度のヘッドスピードアップで
補えるわけもなく、単に軽くしたことによって
販売の際、「おお これはヘッドスピードが上がりますね〜」
と言うテクニックともいえるのかな。。。
ショット全般に 硬いシャフト 軽いヘッドの影響は
正直、強烈で 良い面は何一つなく、
元来、大人の社交的な遊びであった筈のゴルフが
体力や筋力、運動性能に自信のない人を
どんどんゴルフから追い出し、
いまや「脳みそ筋肉系」のゴルファーしか
のさばっていないような状態になってしまっている。
コメント
コメント一覧 (3)
そんなことが出来るんなら、はじめからクラブに頼ってないよ〜
ヘッドスピードを 速くしなければならなくなった
当然といえば当然の結果ですね
ボールを打つことよりも 速く振ることに クラブの目的や用途が変わったのでしょう
こちらは ノック用のマスコットバット。
こちらの方は当てるだけで よく飛ぶばい!