肘を外に張る
始めてのお客様には結構忌み嫌われたりします。
スナップショット 4 (2012-11-04 11-44)

クラブを手で上げるな とか
クラブは体の幅の中に とか
ゴルフの用語にはそんな言葉も有るのですが
腋を開けるな とか
肘をたため みたいなことの方が
重きを置かれるのは何故なんでしょうか

左手一本 左肩で
クラブをテークバック(アウェイ)させれば
ヘッドだけでなく、グリップまでもが
体の外、右側に行ってしまいます。
imageCA07U19C
この時、ロフトは何度
と言われても クラブが立体的に
90度近く倒されてしまっているので
何度 とは言えなくなってしまいます。
そうなると ドライバーの1度2度の
差は関係ないモノとなってしまう。
体の右側から クラブが出てくるのは
ダウンスウィングではライトサイドから
クラブが出てくるのであって
決して インサイドから出てくる とは言えませんし
スライス改善のために、体の右サイドから
(思い込みインサイド)
クラブを出してきたでは よりロフトが開き
スライスはきつくなってしまいます。
スナップショット 2 (2012-11-04 11-08)
スナップショット 2 (2012-11-04 11-40)
2つで比べてみると
ボールを打つ、ボールを目標方向に飛ばす
と言う意味では どちらの方がやり易いでしょうか
肘を外に開いて準備していれば
両グリップには地面方向=重力方向 に働いています。
肘を下に向けて、体に付けていると
左手には上がる方向に、右手を通して
右サイドには下がる方向にクラブの重さが掛かります。
スナップショット 4 (2012-11-04 11-08)
クラブがクラブの重さで 落ちていくのと
右サイドがクラブの重さで 落ちていくのと
どちらが望ましいんでしょうか

クラブヘッドの重心はシャフトよりも
進行方向右側に位置しています。
シャフトを寝かして、クラブを体の右側に
送ってしまうと、右側にあるその重さ(重心)
は 進行方向へのブレーキ・抵抗になります。
スナップショット 4 (2012-11-04 11-44)
右肘を外に張って、シャフトを重量に立てておけば
ココからボールを打っていくのに
重心位置はシャフトよりも 左(進行)方向側として
重量が作用しますから、加速装置になり得ます。

意図してやるべきかどうかは定かではありませんが
肘を外に張ってテークバックした方が
胸が開く〜肩甲骨同士が近づくので
体もまわり易くなり、右にも体重を掛けやすくなります。
クラブを左手だけで送ると
左肩甲骨が前に出て 肩甲骨同士が離れますので
直ぐに背中の筋肉(筋膜)が張ってしまい
疑似的な背中の張りが早く来てしまいます。
それに 重さが足に対し 右ではなく
前(ボール側)にかかってしまうので
体重もしっかり右に乗れません。
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野球でボールを投げるのに
ボールを持った右肘(右腕)を動かすのではなく
グローブだけを動かすのと同じでしょう
これでは 強く投げられません。


肘を張っていけば、体重も載せられ
体もまわります。
クラブの寝ないし、クラブの重さが
スウィングの誘導役として、使えるばかりでなく
加速装置としても使えるのです。

なぜ そこまで忌み嫌われるのでしょう?!
クラブの役割を殺し、どのクラブを使っても
同じの方がクラブが売れるからでしょうか?
レッスンに来るゴルファーが増えるからでしょうか?
整骨院や整体師さんが儲かるからでしょうか?
ギャグですけれど、そんな邪推なコトを考えたりもします。