スピンの効いた球

良く使われる用語です。

アプローチの際に グリーンに落ちた球が
スピンによって ブレーキがかかったり
バックスピンで戻ったり。。。

果たして これは どんな状態なんでしょうか

スピンが多ければ良いのでしょうか・・・

  答えは そうではないのです。

7番アイアンとか 8番アイアンのショットで
スピンで止まってしまう
そんな経験をされたことがあるかと思います。

その番手の正しい製品ロフトで打つと
単純ではありますが フルショットのスピン量は
番手×1000 と考えてよいでしょう。

7番では 7000回転/一分

ウエッヂでは その回転数は10000回転を超えたり
します。

  余談ではありますが ウエッヂショットで
使われる スピンコントロール というのがありますが
それは スピンの量をコントロールする イコール
 距離のコントロール であると言うコトです。

同じ距離を打つのに スピンの増減 と言う意味でなく
同じ距離は一定のスピン スピンの量の増減=距離
と言うことを指しています。

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ボールを打撃する破壊力の基準は 重さ です。

運動性(速度)が加わる… 
これは 重さを増やす行為と考えてよいと思います

それが ボールの初速 や スピン 音 熱
などに 分散、、、化けるわけですが
そのエネルギーの総量は 必ず 破壊力とイコール です。
つまり スピンが増えれば 必ず何かが減るのです。

その都度 スピードを変えたり ヘッド重量を
変えずに マシーンに打撃させれば
その分散割合は 単純にロフト
(長さによる入射角度も
ロフトの一部ではありますが)
によって決まってきます。

ウエッヂショットで スピンを増やそうと思って
ロフトを増やすと 確かに スピン量は増えます。

そして その分 ボールのスピードは落ちます。

スピンは 空中では浮力と共に 進行方向に対する
パラシュートのような役割もありますので
 接地時と同じくブレーキ でもあります。

スピンが多く 初速(ボールスピード)も遅い訳ですから
スピンは早い段階でピークを迎え
落下時や 設置時には 惰性になってしまう可能性が
非常に高くなります。

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スピンを効かせるコツは
ボールを潰し 初期飛び出し時
出来るだけ スキッド(空中を滑らせるイメージ)
を持つコト。

落下時の接地角度が
あまりに薄く ブレーキ効果が薄いが
5番アイアンのアプローチでもスピンは効く

逆に サンドウエッヂは設置角度 そして
高さを取る事に特化したクラブで
サンドウエッヂでスピンを安定して効かせるには
ロフトを寝かせないことと バンスは欲しいところです。

ちなみに あまり初歩的なので書きたくはないのですが
ウエッヂの溝 は 水分や砂利などの異物を
ボールとフェースの間に入れない為のモノです

スピンは 双方の 接地面積と接地時間によって
決まってきますので 異物が挟まることを避けるため
タイヤの溝と同じ効果 です。

ですから スピンを増やすのが溝の役割でなく
スピンを減らさない為のモノです。


 晴天の異物が挟まり難い環境であれば
溝のないクラブが一番 スピン量は増大します。