体の向きの変更 は 出来るだけ
ゆっくり行ってください


それには はっきりとした理由があります。

その認識は これからのみなさんのゴルフを随分
と助けることになると思いますので
忘れないでいて下さい。


体の速く回したい 気持ちは分かりますが
体の回転 向きの変更は ボールを打つ破壊力を
飛球線方向に ベクトル変換する動きです。

ゴルフクラブは構造上 重力に対し 横の動きには
あまり強くありません。
スピードを上げた時 ゴルフクラブの構造上
殆どの場合が ロフトが増える 方に働きます。

6番アイアンをスピードを上げたお蔭で
 9番アイアンのロフトで打つか
スピードを上げずに 6番アイアンのロフトで打つか

賢い皆さまには これ以上の説明は必要ないか
と思います。



ゴルフショットの殆どのミスは
ロフトが増えてしまうコトに起因するのですが
その原因は ボールを遠くに飛ばす源でもある
重量と言うもろ刃の剣にあります。

これは よく理解して頂く必要があるのですが
製品としての重さの問題 と言うことでは無く
ゴルフクラブの重さは 使い方によって
可変になってしまう
 と言うコトです。

スナップショット 6 (2012-03-06 4-01)

ゴルフクラブには まず 長さ という要素が
あります。 製品の長さ ではなく
使い方による長さ です。
その使い方による長さは イコール重さ
に直結してきます。

例えば クラブが重力に垂直に
グリップの真上にヘッドのある状態では
クラブの長さ は ゼロ になりますが
シャフトが地面と平行の状態では
クラブの長さは最大のモノになります。

腕もその一部分ですから
クラブの長さは 自分の胸からヘッド迄の
距離とも言えると思います。

また ヘッドはロフトの開いた状態では
進行方向への負荷⇒重さにつながりますし
クラブ、ヘッドの位置を 体のセンターを
(両腕の長さの都合の付く位置)を基準に
右にズレレバずれるほど 重くなっていきます。

その重さは 体の姿勢や次の動作への影響と
なっていくばかりでなく
重くなれば クラブには 重力や遠心力の負荷の
増大、そして それによって クラブの通り道の
膨らみを作りだし 更に重くなっていく
 重くなるスパイラルに入っていくことになります。

その 好循環 悪循環を ある程度 掴むまでは
体の回転 という 簡単に 重くなるスパイラル
を作り出す行為の 速度を速める事は
推奨出来ません。

☆ボールを遠くへ飛ばす破壊力とは間接的な
関係にある 体の回転
☆ボールを目標方向に飛ばす為に直接的な
関係にある 体の回転


これを 習い始めの状態から
前回の速度で行うことは
習いたいことを放棄することに匹敵する
あまり 賢い行為ではありません。



また 体の向きの変更を速める
というのは 軸足の変更の速度を速める
のと 同意語ですから
踏みこまれる方の 左脚の筋力 は かなり
必要になります。

多くの方が 左脚に体重をかけた経験が無く
ゴルフの練習を通して 左脚の筋力を鍛えていません。

スポーツ選手並みの筋力など
要らないのですが 少なくとも ゴルフショットの中で
最大に負荷のかかる部位が左脚周辺に
なるのは 確かです。

正しい 向きの変更を徐々に覚えていけば
自然の筋力が付いて行きますので
それに応じて 速度を増やすのは構わないですが
正しい向きの変更を憶えよう
と言う過程の中では 単なる無謀な行為でしか
ありませんので ゆっくり ゆったりから
始めてみましょう。