スイングで言うところの手遅れ とは
体の向きの変更に対し、手が付いてこず
意図的に遅らせてる、と言うのもありますが、
体の向きの変更を原動力とせず、
手・肘の動作でクラブを動かすこと を言います。
スナップショット 3 (2013-03-29 22-28)
別な言い方をすれば ボールを打つのに
この写真でいえば、マットの左から右に
2回横切る とも言えるでしょう。

意味不明の部分もあるので、もう少し詳しく。。。

本来は脚を使った、体の向きの変更で
クラブはマットを横切ります。(ボールを打ちます)
へその向き通り、下品に言えば秀二(隠語)通りに
クラブは動きます(マットを横切ります)
この場合は横切るのは 一度きり です。

しかし、体を先に回して、その体とはある意味別に
腕でクラブを振る、手遅れな状態は
体と先に一度、そしてクラブで一度、合計2度
マットを横切ることになるのです。

腕でクラブを振れば、ロフトも増えやすくなりますし、
飛ばす為にスピードアップすれば、即、握力との対決に
なります。
ボールを打つのに、別々に二つのモノを動かすのですから
同じ飛距離を打つのにしても、労力は断然多くなります。

腕でクラブを振る、ヘッドを振る、ヘッドを返す
スイングでは、両腕の力で、遠心力の付いた
腕やクラブを支え、コントロールしなければなりません。
また、動かしているすべての重さに対して、
クラブヘッドの割合は少なくないので、
その姿勢や位置に軌道などが影響を受けやすくなります。
スナップショット 5 (2012-03-06 4-01)スナップショット 7 (2012-03-06 4-02)









一方、脚で体を動かして、その上に乗っかっている
腕、クラブを持った腕を動かす方は
まず、脚と言う大きな筋肉(お尻も含まれます)
で動かします。動いている総体に比べ、
クラブの、クラブヘッドの比率は高くありませんから
姿勢や位置に対しても影響を受けにくいとも言えます。
もっとも、クラブの位置や姿勢を動かさない
ようにするのが、こちらのやり方なので
その変化自体も少ないと言えるでしょう。

言葉遊びみたいになってしまうのだけれど、
結果として「手打ち」になってしまうのは
手を使わないようにする意識が高すぎるのと、
ダウンスウィングでは手を使わないのに
テークバックでは非常に積極的に左腕(肩)を
使ってしまうことにあるのだと思う。

多分、手打ちに苦しんでいるゴルファーの多くが
体 というのを、肩だと認識している点が
最大の原因なのだと思う。


まあ、クラブ屋さんという立場からすれば
ヘッドに重量が足らず、クラブそのものに
打撃のエネルギーが無いに等しく、
ガイドしてくれることや、扱いを教えてくれない
シャフトの硬さ、ヘッドの軽さでは
不必要なヘッドの運動エネルギーが
必要になってしまうから、仕方がないと
言えなくもないのだけれど。。。