先日 数人のお客様から
現代のスウィングの主流は
「スタック & ティルト」 だと
伺いました。

何がスタックで 何がティルト なのかは
正直、判別不能なのですが
それを機会に、欧米で活躍する 選手の
スウィングを観察してみました。

no title

テレビやゴルフ番組など
余り 見る時間がありませんから
アプローチやパターなどを どうしているのか
までは 分からないのですが
多くの選手が 「飛距離」と言うモノの為に
自分の体を犠牲にしているような気がします。

ドライバーを飛ばすには
体の故障や負担などを一切無視し
ただ、単に飛距離を追い求めるのであれば
ティーアップを利用して
上に向かって アッパーで打つことが
一番有利であるのは確かです。

ま 単純には ロフトの多いクラブで
クラブ通りにロフトを立てて
 レベルブローに打った方が
無理やりアッパーに打つよりも
総合的には 体の負担は歴然に
少ないのですけれど。。。

背骨を別な意味での軸 というか
芯棒にして 背中周りの筋肉を
捻って 捩じって それを一気に
開放する

そんなスウィングが その
「スタック&ティルト」
なんだと思います。

総じて、風が強く、フェアウェイと
それ以外の差の大きな 欧州のコースを
メインの戦場にする選手よりも
ショー的な要素の多い アメリカを戦場とする
選手の方にその傾向は強いのかな
とも思います。

前傾を深く取って
胸〜へそから下は動かさず
肩甲骨〜肩周りだけで
捻転をして それを一気に解放するのですから
相当負担があるのと思います。

そう言われてみると
タイガーウッズの出現以来
昔の典型的なゴルファー体型の選手よりも
背中〜肩周り、首回りが異常なほどに
マッチョな選手が増えたのも
繋がりがあるのでしょう。。。

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頸椎〜胸椎〜腰椎 など脊椎を傷める
可能性の高い方法論ですから
それを守る鎧としては 僧帽筋や広背筋などを
過度に鍛えておく必要があるのでしょう。

インパクトを上に向かって振る
と言うことで ボールをつかまえていますから
フェースターンは少なくなっている のは
確かですが 地面からボールを打つショットには
上手く適用できません。
ダフリ気味をチカラでねじ伏せるか
ドライバー以外のショットを
全く異なるモノとして捉えるか。。。

背骨や背中〜首に負担のある動きと
前傾姿勢の深いパットやアプローチなどの練習。。。
ドライバーを飛ばせるだけ 飛ばして
残りのアプローチとパターで勝負。。。
なんだか ゴルフも行き着くところに
来た感じなのでしょうね。

ゴルフ本来は 知的な 体力よりも
アイディアや意志などを競うゲームだった筈
ですが、そのスタイルは やはりアメリカ的
では無かったのでしょうか。。。
非常に、アメリカ的に ゴルフが変えられて
しまったような印象を受けます。

チカラ で コースだけでなく
自分の肉体も抑え込む。。。

日本のアマチュア、おじさんゴルファーには
不向きな方法だと思いますけど。。。

若い日本のゴルファーも
それ(スタック&ティルト)に夢中と聞きますが
究極の体を痛める打法 ですから
一攫千金を射止められる プロは別として
アマチュアには あまりに大きな代償が
控えていると思うんですがね。。。