長く、このブログをお読みの方には
しつこい内容ではありますが
アプローチショットなどでのスピンの話です。

皆さんは 130ヤード位のショートホールで
8番アイアン也、7番アイアンで
ティーショットを打って
 期せずして スピンが掛かってしまった
そんな体験をされていると思います。

それを考えてみると、ウエッヂを手にして
アプローチを行う時に、製品ロフトよりも
更に大きなロフトで打つ方が
「スピンが掛かる」
そんなイメージと矛盾しませんか?!

大目のロフトだと見積もっても
 7番アイアンは 35度程度です。
サンドウエッヂであれば 58度のモノも多い…
35度のショットでスピンが掛かったのに
58度を更に大きなロフトで使えば
 もっとスピンが掛かるのでしょうか…

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答えは 「NO!」です。

打撃の破壊力を一定とした時
 
ヘッド重量やスピードなど
その破壊力は ボールのスピード
ボールの打ち出し、スピン などに
分散されます。 
(聞き飽きてますよね)

ですから スピンが増えれば
 ボールスピードはその分減ります。
ボールが地面と接触し、摩擦抵抗によって
発生するのが アプローチでのスピン効果です。
ボールを遅ければ
 同時にスピンは多いのですが
それだけ スピンの維持 というか 持続効果も
低くなります。
逆に、ボールのスピードが速ければ
 スピンの総量(最大値)は少なくなりますが
スピンの維持、持続性も高くなります。

断っておきますが アプローチショットで
スピンを効かせて、止める事 は
良いとは 決して思います。
スピンとは その本来の性能を使い
着弾した際のボールスピードを抑えることが
本来の目的
であって
短い制動距離で止まらなければならない
空母の着陸でのパラシュートのような存在で
それ、ソノモノで制動してしまうには
あまりに無駄が多く、危険も増えます。

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単純にスピンを体験出来ます。
家で出来ます。クラブも要りません。
ボール 絨毯の上に置きます。
靴(靴がイイですね) でボールの一部分を
踏み付けます。
ボールは絨毯の上を滑り(飛んで)
クッとブレーキが掛かります。
これが スピンの原点です。
・・・ガラスは割らないように・・・

多くの人は アプローチでのスピン
というと ボールの下面を大きなロフトで
打つイメージをもたれていると思いますが
実際には ボールの上面を打つ 下に押さえつける
そんなイメージが正解です。