例えば です
この パターヘッドをデザインする際の
モデル、プロトタイプを削っていたとしましょう。
クラブ とは どこか一点 に
視線が注目してはならず なんとな〜く
ボヤ〜ん と見ても 輪郭、シルエットが
「スッキリ」している必要があります。

004

この ヘッドのトップブレードのフェース側
トップラインの輪郭ラインが
ちょっとキツイ、鋭すぎるな と感じたとします。

それを トップラインを削ってしまうと
今度は ロフトが大きくなって見える 
ようになってしまいます。
クラブには ライ角度 というのがありますから
ロフトが大きく見えると
フェースは左を向いて見えやすく為る
弊害が起こってしまいます。

それと別に 
トップラインを面取 したこと
によって フェースに平行なラインが一本増え
非常に騒がしいシルエットになりますので
更なる変更が必要になってしまいます。

これが 皆さんが行っている
スウィング改良、改造を同じことなんです。

例えば 上のパターの話

実は トップラインの問題なのに
ソールをいじって
 
パターの座りを変えてあげる
それによって
 トップラインの見え方
を変えてあげれば 解決する
と言う方法もあるのです。

それは ある程度 クラブに対し造詣が深くないと
考え付かないことで
また それを何度も行い 失敗を知っていないと
考え付かない事なのです。

勿論 知識の総体が足りなければいけませんが
知識が有ったから と言って成功する訳でもなく
色々な形で「失敗を体験」していないと
絶対にイメージとして辿りつけませんし
もしかすると この場合
ソールをいじり パターの座り と変えてあげる
ことと 併用して
バックラインの カーブをすこしいじってあげる
ことが すっきりと改造できること
かも知れませんし 意外に ライ角度を
1度フラットにすれば それで解決するかも知れません。

クラブをいじる場合でも
問題になっている箇所 に関して
直接触らず、その問題になっているクラブを
取り巻く、使う環境を変えてあげれば良いのです


試打会の時は 上手く打てていたのに
いざ購入し、自分のクラブになったドライバー
あの時とは まったく違う
と言うのは 他のクラブが無く そのクラブを
打ち続けたことによって得られた良い結果と
交互に打つ 元々持っていた他のクラブとの
相性と言うか 互換性が悪く
双方の そのドライバーを打つ環境が異なるコト
が原因であったり するのです

料理のコトは非常に暗いのですが
多分 甘みを調整するのに
甘みそのモノではないトコロに手を加えたり
それを一緒に食べるモノによっても
調整するのではないかと思うのです。

要するに 殆どの皆さんが
長い便利な生活の中で
ボタンを押せば何でも出来る
お金さえ出せば何でも得られる

コトを あまりに当たり前に思ってしまっているので
自分の頭で考え メカニズムを理解しよう
という気持すら失ってしまっているのだと思います。

006

ゴルフクラブ は 非常に単純に出来ています。
大まかに言えば ヘッドとシャフト
ヘッドに重さという 破壊力の元となるモノ
そして それを打ち出し角度と回転に分散させ
距離を打ち分ける ロフト角度とクラブの長さ

というものが あるだけ なんです。

ライ角度なんてものは クラブ自身の機能で
使う人間はその機能を考える必要は
あまり多くなく 任せておけば良いコトで
そういう意味合いでは クラブと言うのは
意識的に ライ角度方向に動かす必要は
皆無、まったくありません。

クラブの長さも本来は意識する必要はないのです
クラブの長さは セットアップする時の
前傾姿勢を指定 するモノ
であって
それによって ヘッドの入射角度
概ねセットされてしまいます。

ロフト角度も 自分では調整する必要は
一切なく 製品ロフトを製品ロフトとして
使えば良いだけなのですが
これには ゴルフクラブの上下
というのを守らなければイケナイ
と言う約束事が含まれています。

単純に言えば ライ方向が上下
ロフト方向が左右 なのですが
ゴルフショットは 前傾姿勢/傾きがあります。

そして その時々 によって
体の向きが変わりますので
アドレス時のような概ね正面を向いている時は
概ね左右は同じ高さですが
右を向けば 右側の方が高く
重力の上(下半身に対する上)と上半身の対する上
にはギャップがあります。
左を向けば 左側の方が高く
やはり 下半身に対する上方向と上半身に対するソレ
とではギャップがあり
それらの斜めの感覚が 頭をゴチャゴチャ
にするのだと思います。

ボールに対し ヘッドは重力方向と言う意味合いで
上から入ってくるのですが
具体的な状況では 
フェース面がボールを
上から見て 入ってくることを指します。


ヘッドが上から入ってくる

と言う言葉が ヘッドを下〜上に動かす
という ある意味 何も考えていない条件反射
のような運動、行動になってしまうと思うのですが
実は 本質としてはそうではなく
体が右を向いている間
ボールは概ね 右向きの最後〜正面でとらえる
それに 前傾姿勢が絡んでくるから
ヘッドは上から入ってくるのであって
腕周りの作業で上から入ってくるのではないのです。


☆ヘッドの上下はライ方向

☆ヘッドは上から入ってくる


という単純な視覚、この合成によって
ライ方向に下に振る 
単純な運動になってしまうのです。

これでは ダフるか ロフトが増えるか スライスか
度合いによっては トップになってしまいます。
自分の体の向きの変更 という「時間の流れ」よりも
道のりが多くなり 時間が喰ってしまうからで
概ね右向きの最後〜正面 の合流地点に
間に合わなくなり
体の右サイド(体の正面より右)で
 ボールを打つコトになってしまうからです。