復興が進んでいる
そんなイメージを持たれている方は
少なくないと思います。
それは 津波の影響が少ない市街地
のことであって 自分の目で見てきた
南相馬 仙台空港付近の岩沼市 名取市
そして 女川 石巻 の沿岸部は
殆ど手付かずの状況です。
どんな状況 かと言うと
この写真のように 何もない
本当に何もない荒野になっていて
車で入ると ナビがパニックに陥ります。
自衛隊が構築した 砂の山の仮設道路
を走りますので ナビが その道を
把握することが出来ません。
目印になるものが一切ない
見渡す限り 何もない
ガレキすらない
まるで 花火大会の後の海岸のように
浜辺が散らかっている そんな状況です
南相馬の海岸線は ナビでは住宅街です
ナビで確認する限り 従来の海岸線から
3キロ近くまでのエリアは写真の通り
ちょうど津波が届いた最終ラインに
(内陸に2〜3キロの場所)
ごろごろと テトラポットが転がっています。
家も 車も その痕跡すら
まったくなく 大潮満潮では
この場所も 再度水没してしまう
そうです
それは 南相馬も 岩沼も 名取も
女川も全く同じ状況です。
何キロ四方の荒野に人影もなく
人間の生活している
においや音も一切ありません
遮蔽物が一切ないので 東北の冷たい風が
ものすごく厳しく感じます
ここは かつて 住宅街だったんです。
ここから もう少し内陸に入ると
今度は ガレキの山に入ります
その 山のように積まれたガレキの壁は
立山のアルプスルート のようです。
そして さらに内陸に入ると
洪水の床上 床下浸水のような
地域に入ってきます
そこの復興は 確かに 徐々に進んでおり
重機や人の姿も見られるようになります
そして 津波の影響のない場所に入ると
一転して まるで 普通の風景に変わります。
まるで 何事もなかったかのような
始めから あの場所は荒野だったかの
ような そんな錯覚すら させられるのです。
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