昔 試合ではないんだけれど
あるテレビのエキジビジョンマッチで
某有名(当時)外国人プロのキャディをした時のお話

そのプロのバッグを担ぐのは初めてなので
練習場で アイアンの番手 等の距離を聞いた

ところが 本人の口から
「よく 分かんない…。」

話し込んでいくと
 5番アイアンで200ヤードは届くけれど
コースへ出たら 無風ピッタリ200ヤードでも
5番アイアンは使わないだろう って言う

まだ 頭が固かった当時の僕には
 イマイチ意味が分からない・・・???

青木御大が 「そいつの番手は参考にならん!から」

コースへ出ると
まるで 複雑なトンネルとか波打った面のある
パットパットゴルフのような ショットスタイルで
低いフックあり 150ヤードの転がしあり
ロブショットあり ハーフショットあり
こちらから 番手やショットのアドバイスなど
まったく不必要で ただ ただ唖然と
バックを運んでいるだけ・・・

コースの状況 風 傾斜 雰囲気 勘
色々なモノを交えて なんとなくの感覚で
番手を選んで 毎回違うパターンのショットを打つ

golfco


残りのヤーデージの コチラからの確認は
ショートホールを除く ティーショットの時 だけで
残り200ヤードを超えるようなとき以外
グリーンが視認できる限り 一切 しないし
自分自身で 確認もしない

青木御大の通訳も兼ねながら 色々な話をしながら
一日ラウンドしたけれど
本番 例えメジャートーナメントでも
概ね 同じようなゴルフをするそうで
数少ない 青木御大のやり難い選手の一人だ そうだ

ショットの実力はものすごく
まるで 魔術師 というか まじない師
悪く言えば ペテン師のようで
何をとっても まったく参考にならず
ただ ただ 一日 アングリと口を空いていただけ…

何故 その方法を採用するのか 聞くと
最終目的である カップ(ホール)は
はいる方向 入口が決まっていて
右から 入るのか 左から入るのか
既に決まっているから それに従っているだけ
 と
でも ここは初めてのコースでしょ?!
イヤ 全体像も見れば だいたい分かるから と

それ以前か それ以後かは記憶にないが
 メジャーチャンピオン である