オタク的な視線で 
20年間色々なスウィングを見てきました

青木御大の実物も ニックプライスのスウィングも
横丁のおじさんのスウィングも見てきました

運動としての スウィング
という偏った見方ではなく
クラブのメカニズムや
体の仕組み、動きの本能や人間の煩悩 など
多岐に渡る角度から
 スウィングを考察してきたつもりです

sample 2009_09_19_23_40_47-246フレームショット


ゴルフショットはある意味 簡単です

誰かに習わなくとも
とりあえず クラブに似た形状の物体で
練習場に行き ボールを数打てば
本当に「とりあえず」何とかなります
雑誌やテレビなどの 真似をすれば
なんとなく 似たようなモノになっていきます

コース経験も数をこなせば
スコアと言う観点で言えば 100点位には
なってくるでしょう

例えて言うのならば
職業ではない 素人の子供が
見様見真似で 釘と金槌を使って
木製の秘密基地を作るようなモノでしょう

子供が遊びに使うのあれば
適当な作りな二階建てであっても
何とかなるでしょうし
体重が増え 大人になって 使えること
なんて 考えてもいません

長い年月で 痛みやゆがみがくることなんて
子供の秘密基地 ですから 想定外です

本当に住むとなれば 水場も要りますし
家族が増える可能性もあります

そうなった時に ここに窓が欲しい
ここに洗面が欲しい となっても
単に 板をくり抜いて 窓にすれば
良いだけ な訳ですが
実は その板が たった一枚の壁としての板が
 建物全体を支える重要な構成のひとつ
だったとしたら そう簡単にはいきません。

ちゃんと 永続的に 支障のない範囲で
住み続ける 快適なマイホーム にするのには
その 子供のころの秘密基地 を全て捨て去り
新たに 一から 構築する覚悟の方が
長い意味 で お金も手間も掛かりません

秘密基地を改造しても 問題を大きくし
先送りするだけになりますし
その部材を利用しても やはり同じでしょう

銀行等の経済の話題の中で
不良債権をどうするか と言う問題が起こります
人間にとって 難しい部分
どこで「損切」するのか と言うところ…

時間も お金も 手間も掛け
作ってきたスウィング…
自分が正しいと思って作ってきたスウィング…
コースで 良い想いもした でしょうし
スコアも伸びた かも知れません

それを捨て去るのは 過去の自分を
否定してしまう ような気にもなるでしょうし
勿体無い と感じるかもしれません

本当にやりたい 変えてしまいたい
という 楽しみを含んだ意欲 が無い限り
過去と決別し 色々なモノを損切するのは
確かに 容易ではないのかもしれません。