仕事柄 何度か ゴルフ場の開発 施工に立ち会った事があります

一般的には ゴルフコースは のっぺりとした丘陵地に作った方が良いような気がするでしょう。 ところが 県や自治体によっても異なりますが コース造成するのには 残土の搬入 搬出 というのがつきもので その量も莫大ですから 実は 元々の地形はアップダウンのキツイ 残土処理の出来る 大きな谷が自前の土地の中に有った方が 時間もお金も掛かりません。
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平均的には 80〜100万平方メートル 坪で言うと 25〜35万坪という広大な土地 しかも 大体 山のようなところを造成するのです やり方によっては 予算が大変変わってくるでしょう。新工法など この10年の事は知りませんが 以前 ひとホール1億円と言われていました

 ホール毎に 平らにして 少し地面を耕して 芝を植える

 と思いがちですが 実は殆んどのコース ホール内は一度 かなり深くまで掘られています。 形式によっても異なりますが グリーン地域などは10m以上掘られるのも珍しくはありません。
普通のフェアウェイでも 3〜4mは掘られ 配管や水みちなどを作ります。

ですから 近年 1980年以降 作られたコースは
 まずは   ☆ 全施工 工費  工期
 そして   ☆ メインテナンス性
 それから  ☆ レイアウト   と言う事になりますので

コース戦略の上と言うよりも コースデザインのお飾りの要素が高くなります
 バブル期のコースは フェアウェイが意図的にV字の谷 真ん中が低くなっていて
  ショットが真ん中に集まり易く 進行がスムースになるデザインも主流でした
 この時期のコースレイアウトやデザインの殆んどが施工会社・ゼネコンがやっており
あとから まるで僕がやっていたゴルフの練習器具のように 有名デザイナーやゴルファーの
名前をお金で買い ◎◎設計にしたり ☆★監修にしたりしています。
ですから コース攻略というよりも ゴルフ庭園と見た方が合っているでしょう


コースデザインの基本は 確かにメインテナンス性と戦略的な配置 と言う事になりますが
 戦略的な配置は そこから狙うと このコースはおとしやすい と言う意味合いです
  つまり ハザードの付近は グリーンの入り口を向いている と言う事になります
  利便性を優先した新しいコースはその付近に打つ事が出来れば
 グリーンと正対した形で狙う事が出来ます

しかし 古いコースの場合
 利便性より コースレイアウトを優先しているところが多く
  ハザードの周りも 複雑に罠を仕掛けてる事が多くなります

メインテナンスを重視すると バンカー周りを高くしたり 周辺のフェアウェイに
うねりやバンクを付ける事は メインテナンスに負担を掛けますので 出来るだけ避けますが
メインテナンスを人海戦術に頼ることを基本とした古いコースはかなり複雑に罠を仕掛けます

また1990年前後に流行った ちょっとトリッキーなコースは
経年変化による盛り土などを計算に入れていますので 今の時点では未完成です。


 バンカーの グリーン側が ショットの堆積により 高くなっていく…
  池など水の流れ込む経路が少しずつ低くなっていく…
   人の歩く流れ 進む経路による芝の向き など…


古いコースは当然ですが その経年変化が完成しています
 コースの造成も人力ですから 出来るだけ そのまま です。
  木々も育っていますし 元々 触っていない原木林が多いですから
   植え替えによる後付けの木々よりも 成長もはやく 元気です。

そういった意味合いでも 例えば 設計家 井上誠一氏のコースレイアウトなど
 ボールの高さや弾道まで 問うような立体的な配置ですが
  新しいコースは どうしても2次元的 平面的な配置になってしまうのです 




  <おまけ映像>

ちょっと 贅沢言えば 手が遅いかな   遠回りなのかも…?
もしかしたら トップでのクラブ姿勢のせいか…   グリップかも…
      決して悪くは無いけれど     十分って言えば 十分だけどね
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