あるお客様が まったくの初心者を連れて来てくれた。
ボールを打ったことも、クラブも振ったことも、握ったこともない
お父さんがやっていて 面白そうだから やってみたい、やっつけたい と言う

 ひと通り、握り方、立ち方をレクチャーする
何球か打ってみせる。 クラブの使い方の基本、縦の動き、横の動き、それが同時進行に動いていくことを説明。  聞くと工学部出身という
そういえば 昔 京大の工学部出身のお客様がいたなぁ〜。 元気ですか?

 当たり前の話だが 「ボールは無機質なもの」 である。
誰が、どの方向に、どんなクラブで、何番で、打つのか
その人のハンデイキャップがどの位で、経験がどの位かも知らないし、まったく関知しない。 ねじり鉢巻きの気合いがあろうが 二日酔いかも一切関知しない
どんなに祈っても、願っても ボールには何の関係もない

ボールが飛ぶ、上がる、曲がる、止まる はすべてインパクトの物理現象によって成り立つ。  それ以上でも それ以下でもない。
ほんの一瞬 アイアンで言えば 1/500秒、 ドライバーで言えば 1/3000秒のその瞬間のヘッド姿勢で決まってしまう
ミスをするのも 体の動きがどう、腰がどう ではなく クラブの動きが「そのインパクトの姿勢を作ってしまう」と言う物理現象によって起こるので 俗に言うスウィングの良し悪しとは直接関係にない

そんな事を説明して打たせると スローなスピードではあるが ちゃんと打てる。ボールが拾えているし、つかまってる! ボールもつぶせてるし

あ〜 はじめの一歩のクラブで決まるんだなぁ〜
 ゴルフの地獄の最初の一歩は届かない事から始まる。
初めてクラブを持つ。 誰かの使い古しだ。
硬いシャフト、軽いヘッド、自分のスピードもまだ高くない。

クラブは手で持っている
腕は肩部分で体と連結している。
前傾と腕を下に垂らすことで打つのだが
速く振ろうとすると 腕とクラブに慣性の法則が働き
すべての付け根部分の肩近辺に揃おうとする。 上がろうとするわけだ
それを相殺するのが トゥダウンの動きである。
ヘッド重量 と シャフトのしなり と 重心距離

この三つがあれば ヘッドは下に垂れようとするので その上がる動きを抑制する。

これが無いと、もしくは足りないと 人間の動きによって届かせようとする。 一般的にはダウンで突っ込む、右サイドを下げる動き。 これで届くようになるが 同時にダフるようになる。
右サイド下げる=ロフトが付く=同じ分バンスが出る
ダフりを調整出来るようになるのと同時に 右への飛び出し、スライスが出現 この頃にはそこそこスピードが上がるのでより一層 スラ〜イス

そして 何処かで 誰かに 本来の単純な原因とは全く異なる解決方法を教わる。  スライスの原因は ヘッドが開いているから、アウトサイドインだから、体が開いているから とレクチャーを受ける。  手を返せ と言われる。 やってみると 何球かに一球 強い球が真っ直ぐか やや左に出る。

ローテーションスウィングの一丁上がり!