質問「今日は どうしても手打ちを治したくて 練習に来ました。」

店長「いらっしゃい。
 そりゃ また どうして❓ ですか。」

質問「歳を取って 飛ばなくなってきた、だけじゃなくて
 球筋もより安定しなくなってきたし
 アプローチも一向に良くならず、スコアもどんどん悪くなる、
 ここらへんで 心機一転して やらないと…と思って。」


店長「あああああ
 そうですね。 手打ち・フェースローテーションで打つのには
 どうしても 腕力が必要です。
 スピード、飛距離じゃなくて
 同じことを繰り返せるのも やっぱり腕力次第ですので
 若い人、チカラのある人専用の打ち方 と言っても良いですね。」

質問「そうですよね。」

店長「深いテーマなので いつものコトですが、話は長くなります。
 飛距離 の話しは後回しにして
 手打ちって スピードで誤魔化せない アプローチショットに
 どうしても顕著に出てしまうんですね。
(インパクト以降、フォロー、フィニッシュ - frame at 0m9s

 ドライバーがOBしないって言うのもありますけど、
 やっぱり アプローチはスコアに直結しますから
 出来れば早い内、…年齢ってことですね、 
 手打ち からは脱却、卒業した方が良いです。」

質問「はい。」

店長「どうして 手打ちになっちゃうのか の話しは
 のち(別記事)ほどしますけれど
 まず 手打ちがどうしてアプローチに適さない のか
 どうして 上手く行く確率が上がり難い のか
 を説明します。

 地面に置いたボールを
 ヘッドを地面から上げないで、地面をこするように打つ
 と言う条件で
〇ヘッド・クラブを回転する打ち方 と
〇ヘッドを引き摺る グリップを動かして
 ヘッド姿勢・クラブ姿勢を変えない打ち方 を 比較します。

 まあ 答えは明白ですけどね。

 ショットって 力加減・ヘッドスピードが同じでも
 ものすごく色んな球が出ちゃいます。
 アプローチで使うのは だいたいのケース
 ロフトの大きいクラブ、そして 長さの短いクラブ なので
 より それは激しい、
 より 色んな球が出易いんですね。

 そう言った意味でも ロフトの立った
 例えばパター(ロフト3.4度)であったり
 7番アイアンであったり、8番アイアンで 打てるのなら
 そちらを使った方が ミスの幅というか、ミスの種類は少ないです。
〇ハンドターン16s
〇シャフトやヘッドを回転する打ち方
 もしくは ヘッド軌道の円弧が小さくなり易い打ち方 ですと
 当たり前ですけれど 色々なヘッド姿勢、フェースの向きだけでなく
 ロフトの角度も 色々な状態で当たる可能性があります。
〇ハンドターン17s
〇一方、クラブ姿勢を変えず、ヘッドを引き摺る
 そう言う打ち方ですと インパクトのポイントが
 前後に何センチかズレた としても
 姿勢が大きく変わっていませんから 差が出にくい

 何センチは行けるかも ですが
 私たちは機械ではないので 何ミリはズレます。
 そうなった時、ヘッドを回転、クラブを回転させる方は
 そのズレがそのまま 弾道・球筋の違いに表れます。
〇ハンドターン18s
 そして その弾道や球筋の違いは 距離の差・距離の違い にも
 なってしまうので 同じヘッドスピードで打っている『つもり』
 だとしても 何ミリの違いで距離が変わってしまいます。
 からだの感覚として 距離感が刷り込まれ難い んですね。

 前者は弧、円ですが、後者は直線的です。
 これは 地面の上でヘッドを這わせる の2次元の話しですが、
 ショットは当然 立体、3次元ですので
 その円弧、脹らみは 上にも、下にも増えます。
 ですので 手打ち・フェースローテーション、
 円弧の小さくなる振り方の方が
 ダふったり、トップしたりの可能性も高くなります。」