店長「長さ のメカニズム について
 あんまり 考えている人は少ないでしょう?」
ドライバー入射角度
受講生「はい。
 飛ばすには 長く長く
 兎も角 長い方が飛ぶ と妄信されている方が
 多いんじゃないですかね⁈」


店長「まあ ルールもあるんですけど、
 一旦 長くなっても、またドライバーの流行で
 短くなったりもします。

 20年前には 少しですが
 48インチも流行りましたし…。

 ヘッドの性能が ロースピン系が強まっている、
 ロフト角度との兼ね合いもあるけれど
 長くすれば そのまま 飛距離になり易いのは
 ボールの高さ、浮きに不安の無い
 つかまえられる人にとって
 で
 元々 弾道が低めのつかまえられる人や
 こする人にとっては 
 長いばかりが良い訳ではない
のです。

 昔であれば ドライバーのスピン量は 2800回転 位が
 良好な状態だったわけですが、
 ドライバーに性能が限界に近付いているので
 2500回転を切ったような球 でないと
 より一層の飛距離は望めず、
 ごく一般のアマチュアであっても 2000回転を切ったような
 そんな状態も アリ 
になっています。
video_Slomo_Moment

 ヘッドスピードなんて言うのは
 トレーニングしても そんなに上がりませんし、
 体力 というよりも クラブさばきの良し悪しの方が
 影響したりするんですね。
 ヘッドスピードは変らない、
 ボールスピードはロフトで決まっちゃうんですけど、
 自分の ヘッドスピードや回転量に対し、
 何でもかんでも 速いボールスピードが良い訳では無いですから
 適切なボールスピード、
 繰り返し 出すことの出来る平均のボールスピード、
 それを使って よりボールを飛ばす には
 入射、ドライバーの場合は仰角、アッパー度を
 自分の振り方、ロフト、スピードに適したモノにした方が良く、
 長きゃあ飛ぶ みたいな 物量作戦の時代じゃあないです。」

受講生「なるほどねー。」

店長「ヘッドの 低スピン化がかなり進んでいる、
 重心の高さ で言うと
 ヘッドの厚み に対し、ソール分(下)をゼロとして
 クラウン分(上)を 100とした時、
 55〜60 位の位置 が平均値なんですけど
 60オーバーを高重心、
 55アンダーを低重心 としていますが、
 50当たり
のドライバーもかなり存在します。

 コレ 間違ってはいけないのは
 よく 重心位置よりも 上の部分を有効打点、
 重心よりも上で打つとより低スピンになる、なんて言う
 フェース面状のボールの当たり場所 で計るケースがありますけど、
 ウソじゃないけど 低スピンの核心ではありません。
ドライバーの入射角度114

 重心の位置、重心の高さは
 インパクト時の ボールとの位置関係、
 フェース面状の打点とか
 インパクト時の作用 ではなく、
 インパクトにどう進入してくるか を
 決める要素としての方が 遥かに影響が大きい。

 単純に 低い方が 緩い入射角度になり易く、
 その結果として スピンが減る、
 高重心の方が キツイ入射になり易く、スピンが増える、
 その 数値割合でしか ありません。
 フェース面状の ボールの当たり場所なんて
 おまけに過ぎないんです。



 
 低重心化しても それを使えるようにするには
 重心を深くするか、ロフト角度を大きくするしかない、
 クラブを長くするという手もあるんですけど、
 これは スイングのタイプによって 真逆の結果もあるので
 一概には効果が出る とは言えない。

 ロフト角度は 多くの人が大きくしたがらない✋

 となると 重心を深くして インパクトロフトを増やす手を
 採用するんですけど、
 コレって より入射角度を緩く、アッパーをキツクする可能性を
 兼ね備えているので ちょっと怖いんです。

 また ウッドヘッドの形状 の 重心の関係は
 低い重心にすると シャフトの近い位置に重心が寄ります。
 重心が短くなって行くのですね。

 それに加え 重心が深いですから 重心角度が付く。
 つまり ヘッドが前に出た時、ヘッドが左を向き易くなる訳 です。

 それって 実質ロフトを殺してしまうので
 より ボールの高さが取れない可能性が生まれる。

 こすり打ち してるんだけど
 持ち球はフック気味、ドローなんて人が
 最近のドライバーを使うと 途端に距離が落ちる、
 なんて 事例がすごく多く発生しているんです。
2021-04-17_15

 おそらく…なんですが、本当は適切じゃない、
 オーバースペックな シャフトの硬さ も
 ヘッドの性能が出切らない、ロフトが立ち難い、
 シャフトが硬くて ヘッドを返し切れない(ロフトが死なない)
 こする性能を殺さない と言う意味で使われている
 のだと思います。 あとあと出る副作用は大きいですけどね。 」