スコアメイク…にはドライバーもそうですが、
ウエッジも含めた ショートアイアンのミス…
引っかけショットも響いてきます。

引っかけ…が出た場合
 多くの人は 「ライ角❓」と思いガチ、ですが
 その傾向の強いクラブは
 だいたい シャフトが硬い、
 その硬さに対し ヘッド重量が足りない が主です。

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市販の平均的なクラブセットを抱え Sさんが来店されました。

Sさん「アイアンが引っかかるんだよね。
 見て貰えないかな❓」

店長「ハイ。 どんな感じですか?」
Sさん「7番位まではいいんだけど
 8番アイアン位から下が引っかかるんだよね。」

店長「そうなんですね。」
Sさん「ライ角度、で治せるのかな❓」
店長「場合によりますね。
 ソールの傷、打痕 見せて下さい。」
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店長「うーーーーーーーーん。」
Sさん「どうなの❓」
店長「ソールの傷、フェース面の打痕 などが
 ヒールに寄っていれば ライ角度で対処出来ますが、
 そうでもないんですよね…。
 ちょっと 打って貰えます❓」
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店長「うーーーーーーん。
 基本的には シャフトの硬さが かなりキツイ
 問題の大きなポイント ではあるのですが…
 それは後回し…にしましょう。」

店長「余り知られていませんが、
 機種によって その値はマチマチ ではありますが、
 平均すると……ですね、
 アイアンの重心角度 というのは
 5番アイアンが10度位なんですが
 ピッチングウエッジ は 17、18度の増えるんです。
 その下のウエッジは 更に大きいモノも多いです。
 そして これはロフトと言うモノの構造上、
 致し方ない部分で 似たような形状、
 セットの流れである限り、改善不可能な部分なんです。
 
 シャフトが硬い場合に起きがち なんですが
 ライ角度で対応出来るのは 1度程度…
 重心角度= フェースの向きの1度は
 ライ角度よりも 出球の方向にダイレクトに働きますので…。」

Sさん「それって どう作用するの❓」 
店長「シャフトの硬さ から始まっているのですが、
 ヘッドを、クラブをフリーにして ボールを打つ、
 ヘッドを返す、世で言われる フェースローテーション
 でボールをさばく場合、その重心角度 というのが
 かなり 顕著に顔を出します。
 極端に言えば ウエッジを 7〜8度
 左を向けて構えているのと似ています。」

Sさん「つまり 5番アイアンと同じように振ると
 ピッチングウエッジでは 7〜8度 左を向く❓ と。」

店長「ロフトが絡むので 一概に7.8度とは言えませんが、
 その通りです。
 ですので 改善方法 とすると
【打ち方】であれば ヘッド、クラブをフリーにしないようにする
【クラブ】であれば 出来れば下に振らなくても 打てる、
 届くような シャフトの硬さ にする、
【応急処置】であれば とりあえず、
 ちょっと面倒ですが、番手が下に行くに従って
 そのヘッド重量の増加、に応じて 鉛を貼り、
 👉重心角度の作用を抑える
 👉ヘッドの遅れを増やす

 方向に持っていくのが 良いかな と思います。」

Sさん「どの位の量になるの❓」
店長「う〜〜ん、根本的な シャフトかなり硬いですので
 数g 2gとか、3gでは 効き目は無いでしょうから…
 ウエッジで 10gとか 20gでもいいかな と思いますね。」
Sさん「かなりの量だね。」
店長「ですねー。
 両面テープで支え切れるギリギリ になりますので
 脱脂して、温かい室内で張った方が良いですね。」
Sさん「どの辺りに貼ると良い❓」
店長「量にも寄りますが、
 作用として 重心角度を減らしたい のと
 ヘッドの重さ として より効率よく
 👉出来るだけ少なく 効果を出したいので
 シャフトから出来るだけ離れた トゥ側の前の方、
 打つのに支障のないトコロでしょうね。」

店長「ただ 忘れないで頂きたいのは
 そう打たないと打てない、当たらない、
 そう言う硬さ や その硬さに対してのヘッドの重さの足りなさ

 が原因なので、リシャフトとか、
 クラブは変えた方がベターです。」
Sさん「検討します。」