12月恒例の Eさんが遠方からやって来ました。


どうも最近 アプローチのシャンクに悩んでいる…とか。

一般的に使われている 硬い・軽い系のシャフト
それに 軽いヘッドが付いていると
気温が急激に落ちる この季節、シャンクが出易くなりますが、
幸いにも Eさんのスペックはかなりの悶絶級。

クラブの問題ではなく 何か原因がありそう です。

裕紀2020309_Moment(2)


ショット、アプローチのスイングを見させて頂くと
 「あああぁぁぁ・・・」 
ショットやアプローチによくありがちなパターン ですね
手先で振る方やフェースターンの意識の強い方、
スライス 恐しで 手の返しを心がけている方に多い、です。

スイングの テークアウェイ では
手で上げるにしても、からだの回転で上げる にしても
どの道 グリップ、からだの箇所で言うと 左グリップは
斜め上に 上げる。。。高くします。
ダウンスイングでは 当然、
その高くしたグリップを下げないと 打てません。
素振りのイメージが造り出すスイング_Moment

ところが  これ 結構やってる人多いのですが、
斜め上にあげ、斜め下の下げたグリップ(左手)を
インパクト付近で止めてしまう。。。
本来であれば、斜め上から入ってきて、
それと似た道のりで下がってきた グリップ(左手) は
その進行の成り行き通り、 また、斜め上方に上がっていく!
筈なのですが、多くの人はここで 
左グリップの進行、移動が止まってしまいます。』
これでは からだは廻"れ"ません。


そこでグリップを止めないとヘッドが返らない とか
ヘッドが走らない とか ○○なことを考えたりしてるのかも、
ですが、そこでグリップが止まったら 動くのはクラブだけ です。
同じ進行を からだゴトした方が
 モーメントの高い、安定した クラブの移動(俗語では走り)
になります。


また フォローを大きく取りたい なんて
いう願望は グリップを止めれば止めるほど
手を返す(ヘッドがグリップを追い抜く)意識が強い程
縮こまったフォローになります。
フォローを大きく取る意識は重要ではないかも知れませんが、
大きくしたいのなら 尚更、グリップの移動は止めず、
入ってきた流れ通り 移動させ続けましょう。




Eさんの場合、
シャンク というよりも ヘッドの外側
用語的には ソケット と呼んだりしますが、
ヘッドが内に回り込み 端っこに当たる症状になっています。

人間は 固定した機械 ではありませんから、
グリップを止めて クラブだけ、ヘッドだけ走らせる
ような動きをすると、
クラブの長さ分 新たな円弧が生まれ、
遠心力もかかりますから、ヘッド軌道は膨らもうとします。
人間はその微調整をする為
 グリップを補正分、内に引きますので
そういう ミスが生まれたりする訳です。

20200621 編集済み_Moment(7)20200621 編集済み_Moment(8)← この人も
グリップの止め癖
激しいですね〜






グリップを止めず、そのグリップ、クラブの入ってきた
軌道、道のりの流れ通り、流してあげれば
その動きのモーメントは大きいですから
 道のりさえ掴めば 当然、安定し易くなりますし
アプローチで言えば
 ロフトを開いて 上がってしまうショットが
 もっと締まったロフトになります。
が故に もっとゆっくりした、小さなスイングで
ショットが可能になるのですから、より安定させやすい です。

上がったモノ それが下がった流れで
 上がっていかないと
インパクトという 速度も最大級、
打撃の衝撃もあるのですから
 止めた部分の なにがしか を傷める可能性もあります。
左手首・左ひじを痛めている人に多い…ですね。
達人のココから盗め_Moment(5)

兎も角 ショットであっても、
アプローチであっても
グリップの上がった分、左グリップの下がった分、
 その流れを止めてはダメです。危ないです。
その流れ通りに 斜め上方に逃がしてあげましょう。