記事の題名は「クラブの重さ・ヘッドの重さ」ですが、
ゴルフクラブ全般の話しです。

ゴルフの専門家ですら、今は総括してゴルフクラブ
ゴルフクラブの変遷が見えていません。

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平成に入ってからゴルフを始めた方は知らないかも知れませんし
見たことも聞いたこともないかも知れませんが、
30年以上前は ウッド は その名の通り、
木製だったのです。

当時は まだ工業製品として
グラファイト・カーボンは普及しきれていない状況で
ウッドであっても シャフトにはスチールを装着している人も
少なくありませんでした。

重さは・総重量は 330g〜340g でした。

今は 300g弱ですから、目方としては軽量化されてはいますが、
使い手、打ち手にとっては
実は重さは軽くなってはいないのです。

まず 当時のウッド(ドライバー)は
長さとして 42.5〜43.5インチ ですから
(43.5インチは当時は長尺と呼ばれていました)
現在では3番ウッド相当の長さです。
昔通りの 長さの番手の関係では 7番に値します。
現在は 300g弱ではありますが、
長さは45や46インチですから、7造ら8造眥垢い里任后

もう一つ大きなポイントは
当時のドライバーヘッドは とても小さく
体積で言うと 200佞△蠅泙擦鵝
重心距離と言って、ヘッドの重量の中心点と
シャフトとの距離は 20伉度で今の半分です。
ヘッド重量は200〜210g程度です。

現在は 46インチで185g程度ですが、
重心距離も40弌‥時の倍です。

ヘッドの慣性モーメントは4倍以上に成っています。

クラブ全体の慣性モーメント と言って
クラブの重さをどう感じるか と言う数値では
実は大きな差は無いのです。

ナント言って良いのか
重量の重い小型車はホイルベースが長く、
重量の軽い大型車はホイルベースが短い、
そんな感じと言えばいいのか・・・。

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派生的な話しですが、
当時の木製(パーシモン)ヘッドは
現在のルールに照らし合わせると
完全に「ルール違反」です。
SLEと言って反発係数のルールの境は
数値として「0.83」です。
ところが パーシモン・木製のヘッドは
多くのモノが「0.90」を超えます。
モノによっては「0.93」を超えるものもあります。

反発係数という言葉は正直、誤解を生み、
説明も面倒くさいところなのですが、
ゴルフショット、ボールとヘッドの関係上、
お互いの「ゆがみ率」というのが近ければ近いほど
ボールが歪まず、ボールの初速が速くなります。
逆に 歪み率に差があればあるほど、
ボールの初速は遅くなり、ボールが歪み、
エネルギーがスピンに化けてしまいます。

つまり 当時 ドライバーショットは
スピンが非常にかかりにくいので ロフトも大きく
11〜13度が標準的でした。
そのロフトであっても、また プロであっても
スピン不足に陥り易く、それが故に
フェースを開いて、閉じて打つ という
スピンが増えるような打ち方…、
フェースローテーション理論が主流だったのです。

ウッドヘッドが 金属製、メタルに移り変わった時、
当時の フェースローテーション打法では
ボールが上がり過ぎたので ロフト角度は 10度前後が
主流になったのです。

スナップショット 1 (2014-07-21 12-32)



とても奇妙なのは
ボールにスピンのかかり易さの目安である
「反発係数」にはルールの制限が加えられているのに
現在、よりスピンを多くかけるフェースローテーション理論が
復興してきていることです。


ヘッドが大型化して それによって長尺化。

基礎的な知識として知っておきたいのは
ヘッドが大型化 するというのは
 ヘッドの重さの効果が高まり、破壊力が増し、
 ヘッド、クラブの運動の持続力、姿勢の持続力の高まり
と言う事ですから、
実はそのことそのものが「使い方」を示唆しています。
スナップショット 1 (2014-12-11 18-09)

大型化して、長尺化、慣性モーメントの高いヘッド、
数値としては軽量化されていてもクラブのモーメントは低くなっていない
 そんなクラブを振りまわし、
 ヘッドをこねくり回して使う、
 ヘッドを振り回して使う
のが如何に適さないか想像が付くでしょう。
 そんな矛盾を追いかけてはイケマセン。