最近、とてもよく耳にするゴルフ用語です。

このスイングプレーンのというものに
基礎的な、そしてとても重要な齟齬というか、
勘違いというか、はっきり言えば
「大変大きな間違い」があると思います。

この写真をご覧ください。

IMG_0684この写真は
ヘッドの通る軌跡、軌道に
仮に線を付け足したものです。
撮影の為、
クラブは地面に置いてありますが
アドレス時の体の正面を想定して
撮影したものです。
黄色い線は 仮定ですが
ヘッドの通る軌跡を表しています。
このヘッドの軌跡は 結果的には円弧
滑らかな曲線になる訳ですが、
多くの人は この曲線、もしくは円弧
を自分で作り出そうとします。

伝わりにくいかもしれませんが、
想像力を働かせて、考えてみて下さい。
スナップショット 2 (2015-07-24 1-21)

理想論ではありますが、
スイング上でのヘッドの軌跡は
前傾姿勢があり、体が回転するから
斜めの円弧になります。

ボールを打つ、打たない、を抜きにして
素振りで考えると
クラブ自体を全く動かさず
自分が傾き通りに回れば、向きを変えれば、回転すれば
その円弧、斜めの円弧は描かれるのです

クラブ自体を全く動かさず…とも、です。

ゴルフクラブの構造上、打撃部分のヘッドにはロフトなどの
角度があり、それが距離や方向を決めるとても大切な
ショットのカギになる要素です。
人間ですから、ミスは当然ついて回りますが、
それを前提にしても、出来るだけミスの出にくい
ショットにばらつきの無い方法を模索しておくべきでしょう。




つまり ゴルフスイングは
クラブ自体を動かすのではなく、
クラブ自体は動かさず、
クラブを持った自分が動くコト
です。

ヘッドの描く軌跡は
からだが向きを変えるから 円弧になるのであって
それを手先に繕うモノではありません。
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このように グリップの移動分だけ
ヘッドを動かしても 結果としては
円弧になって行くのです。
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こうやって 自分の作為によって
円弧を描くと それは全く別なものになってしまいます。


特にほとんどの人は 下方向、
地面に置いてある低い位置にあるボールを打つのに
下に届かせたいのか、下に円を描こうとします。
スイングには前傾姿勢があるのですから
体の回転通りに進行していけば
時間とともに斜め➡下方向へも動くのです。


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本来は 体の廻りを止めず、グリップを移動させれば
結果として 届くし、円弧も描けるのに…。

その下に振る、届かせようとするイメージは
体を上に向かせ、開かせます。
そして それは最下点を右にずらす(ボールの手前)
するだけでなく、煽り打ちを作り出すイメージなのです。
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全く何もしない という訳ではありませんが、
下に振ろうとする、届かせようとする振りに比べると
殆ど何もしないで ただ回転してグリップを移動させるだけ
なんだ というのはとても大きなスイングの基本です。

ショットにとって 一番高速になり
一番決め手になる 打撃・インパクトの直前で
それをする(下に振る)と複雑に多重に
体の姿勢やらいろいろなことが影響を受ける
とても難しいことをして、その成功率を上げよう
というのは おじさんアマチュアゴルファーは
目指すべき道ではないと思います。