おそらく
アマチュアにとって
最大のミスショットを予防する方法は…
逆に言えばミスショットの原因、誘発する要素は
『右向き不足』『回転不足』だと思います。

そして その右向き不足・回転不足は
私が見る限り かなり深刻です。
80〜90度位右に向きに変えるのを理想とすると
10〜30度足らないのではなく
殆ど 右を向いていない、回転していないに等しいほど
ばかりが目につきます。


何度・・・と限定は出来ませんが、
右向き・回転をしっかり取ることで
スイング自体の改善がなされず
なにか根本的な問題を抱えていたとしても、
今のクラブの扱いやスイング・ショット通りであっても、
それを解決するだけで
随分とミスそのものの確率は減るでしょうし
ミスが出たとしても、そのミスの幅というか
全く挽回できないようなひどいミスを軽減出来る



どういうことか というと
ゴルフの回転をする基礎姿勢〜ポスチャア(アドレス)には
『前傾姿勢』が存在します。

その前傾姿勢とは
自分の体・胴体に対し 正面・前に有る角度で
具体的には 骨盤と大腿骨 との角度差、
股関節の角度差をことを指します。


ゴルフのショットの場合
その前傾姿勢と体の回転が伴うので
右を向いている時には
左サイドの方が右サイドよりも低い
トップの位置からボールを打っていく方向の方が
低くなっている というとても大切のポイントがあります。
ボールを打っていく、動作の進行していくサイドが低い
これを別な言葉で 「上から打つ」 と言います。

また スイング用語での
「インサイドから」 と言う意味は
体がしっかり右を向いて
自分とボールとの相対関係の中で
ボールから離れる〜遠ざかる 領域に
クラブが入ったり、そこから出たり することを指します。


しかし 体の右向きが足りなかったり(不十分)
殆ど右向きが取れていないと
ボールを上から打つチャンスも端からありませんし、
スイングに「インサイド」と言う領域が存在しないので
ヘッドの重さを利用したり
クラブの機能を利用したりするチャンスが生まれません。


f2350aac自分のスイングで
右向きが十分できているかどうか
体がちゃんと回っているかどうか
を見極めるのは
この角度から動画を取って
確認すれば 一目瞭然です。
自分で確認できます。


まずは アドレス時に
おおよそで良いですが 背骨のあるであろう位置に
ペンで線を引いたり、テープやシール(画面上の黄色い線)を
張ってみて下さい。

そして 同じ画面の中で
動画を進行させて、トップの位置で止めてみて下さい。

体が回っていれば
この線(画面上の黄色い線)を中心に
線の右側に右半身、線の左側に左半身が来るはずです。
なにせ これは背骨 の有った場所に引いた線なのですから。
体が右向きになるのとはそういう事です。

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しかし ・・・
この黄色い線を軸に 右に右半身、左に左半身が来ている人は
かなり少ない・・・ほとんどいないのではないでしょうか。
おそらく アドレス時に引いた この背骨のあった場所の線
黄色い線の上に右半身が来て
背骨がボールの方に倒れ、左半身は体の幅分
ボールの方に近づいている筈です。

体を回したのでなく
ボールの方に屈曲したに過ぎないのです。

この原因になっているのは
体を回す というのを
肩〜肩甲骨を動かすこと
左肩を入れること を理解し、実行しているからで
それは腕だけ、体ではなく 腕だけ右に送っている
という認識がないから なのです。

左腕 左肩だけを押し込もうとすると
へそより上の 胴体の上側の
左サイドは右サイドよりも高くなろうとします。
背骨も前に、ボールに方に近づくように倒れていますから
ダウンスイング〜インパクトに入っていくのには
その近づいた分以上に ボールから離れながら
打たなくてはならなくなります。

テークアウェイの時点で前傾姿勢を失っているのも
ありますが、意図的に体を起こしながら
ボールを打つことになりますので
当然 前傾姿勢 というのが無くなります。

インサイドと言う領域も存在しない。
前傾姿勢を失うので 上から打つことも出来ない。
これでは ゴルフクラブの機能はただの邪魔
何の機能もしないばかりか異物のような存在になってしまいます。


骨盤から上の胴体が
骨盤が右を向くから 右を向くのであって
肩を捻って腰を引っ張るような動きでは
その時点で 体の中の位置(高さによって)
傾きもバラバラになってしまいます。

悪い言い方をすれば
ゴルフの真似ごとを手先でしていて
ただ そのまねごとの延長線上で
ゴルフスイングしているように見せているだけです。


ゴルフスイングには前傾姿勢が有って
それは骨盤と大腿骨の角度差です。
そして 同時に胴体には 体を横に捻って
それを捻る戻るような機能も機構も
部位としての関節も筋肉も存在しません。
体を ゆがめている だけに過ぎないのです。

体の向きを変える、そしてそれには前傾姿勢が伴うのですから
体の回転とは主にお尻なども含めたフットワークに寄るものなはずです。
胴体を捻って行うものではないはずです。

自分で体だと思っている肩は
実際には腕で、肩甲骨を使って
腕で、手で、疑似的なトップの作り出しているのですから
それを ゴルフスイング と呼ぶのは滑稽です。