あるプロアマ戦の最中、
某何とか機構の会長である御大がボソッと
「コースには平らなところは一か所しかないんだよな、
 でも、そこから打てねえんだよ。」
と言っていたのを思い出しますが、
コースの中の平らな場所っての言うのは
穏やかな時の「水面だけ」です。
でも忍者じゃあない限り、そこから打つのは確かに不可能…。

グリーン周りのような短い距離であれば
何とかなったりしますが、
100ヤードを超えるような
例えば フェアウェイウッドを打つような距離で
傾斜がほどほどある となると
ショットの難易度は高くなりますよね。

無理しない…のはそうなんですが
これをぐっと楽にする方法が実はある というか
多くの人が傾斜地を苦手にしてまうのは
確固たる理由があって、
そう振っている限り、そうクラブを扱っている限り
かなりの確率で傾斜地からは… になるのです。

どちらも…なのかもしれませんが
どちらかというと そこそこの長い距離を打つ場面では
左足上がりの方を
苦手としている人が多いように思えます。

まあ 最近の記事から想像がついている人も
いらっしゃると思うのですが、
クラブヘッドを振ってしまう とか
元々、ヘッドがグリップを追い抜く とか
そう考えている人にとっては 
傾斜地は得意ではなくなります。

IMG_0363
ゴルフスイングは イメージではありますが ↑この場面から
体を回して グリップを下のように動かしていくことによって
結果、ヘッドがボールをさらい…打っていくわけです。
001↓地面
ところが多くの人は
インパクトまでに、もしくはインパクトに
ヘッドがグリップを追い越す と「信じています」
それを売りにしてレッスンしている人も
少なくないですよね…。
信じる ってことは決して悪いことではありませんが、
問題を解決させたいと望むのなら
一度は自分の頭で考えてみて下さい。
002このようにクラブを扱うとすると
見ての通り、グリップの移動は抑制しないと
ヘッドはグリップに追いつきません。
グリップを止めるのには
その移動の源である 体の回転も抑制しないと
いけなくなります。
双方ともに 黒いシャフトのクラブがインパクト付近です。
二つの写真はグリップエンドの高さ
左右位置もも随分違いますよね。

これ 左足上がりでやったら
どうなりそうですか?

グリップを止めてしまう打撃法では
傾斜の倍以上に 傾斜を作ってしまいそうですよね。

しかも クラブを反転させるために
よりボールから上下方向に離れながら打たなくては
いけなくなりますから
難易度は相当高いと思いますね。

逆に 左足下がりだと
このグリップの位置が少し緩和されるので
少々マシな感じになるのだと思います。

コースでは緩さやきつさをひっくるめて
平らなところから打つことは殆どないのですから、
上を向きながら、体を開いて打つことになる
ヘッドがグリップを追い越す という妄想から
いち早く離脱することをお勧めします。

その打撃イメージ(概念)が
ダフリながら打っても何とかなる練習場のマットと
殆どが緩くても傾斜がありダフリが誤魔化しにくい
現場との差をいつまでたっても縮めないのです。