多くのアマチュアゴルファーは
ゴルフスイングは 
自分の自発的、能動的な動き
だと信じているようだけれど
実際には クラブが作り出す負荷に対する
受動的な、反射的な動き がほとんどだと思う。

そもそも ゴルファーの多くは
クラブが作り出す遠心力などの負荷
などを気にする素振りもなく
逆に その遠心力が打撃力の源と信じているようである。

1mほどの長い棒の先に
全体重量、クラブの総重量の 6割以上の重さが
集中した鉄の塊 というのがゴルフクラブであるが
それを 振り回す(角速度を上げる)ことによって
ボールを打つ打撃エネルギーが増えると信じている
そのことが ゴルフスイングの概念 になってしまっている。

しかし 冷静に考えて貰いたい
遠心力とは 回転の中心から外に向かって進もう(膨らもう)
とする力であって、その力には当然「方向」が存在する
ゴルフスイング、ゴルフショットの基本的な目的は
ボールを打ちたい方向に 打ちたい量(距離)だけ
移動させることであって、これにも当然「方向」は存在する。

この双方の方向が似たような方向であれば問題はないけれど
実際、ゴルフのスイングの中では
打撃前、インパクト前に発生してしまう遠心力は
立体的に ボールを飛ばしたい方向とは垂直以上に
異なる方向の力であるから、
ゴルフのショットでとても大切な「方向」という意味では
ボールを飛ばす ことの邪魔でしかならない。

と同時に、決まった位置にあるボールとヘッドをコンタクト
させるのには、遠心力と同量の「エネルギー」で
遠心力のかかる方向と 立体的に「真反対」
向心力(円の中心に向かって作用する力)を作り出して
遠心力を相殺しなくてはならない。

よく 振り子 という言葉が使われますが
振り子 とは 軸点が固定されていることが条件です。
想定内の角速度や重さであれば
その軸点は位置を動かない というのが条件です。
ところが ゴルフスイングでは その軸点は
ほぼ絶対に固定出来ません。
固定 というのが 振り子の向心力 になるのですが、
ゴルフスイングではその軸点が固定出来ないので
固定を模擬 のような状態の 向心力を
実際に働かさなければならないのです。

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その遠心力は クラブの円弧の大きさ
運動の速度、そしてヘッドやクラブの姿勢によって
毎回毎回 量と方向が微妙に異なる。
ということは その向心力
体をつかって それを相殺してボールを当てる
量と方向を毎回毎回微調整しなくてはならない。

その向心力 とは ゴルフスイングの場合
体の左右の傾きを調整し
左サイドを斜め上方向に引っ張る動き
になるのだから 性質が悪い。

ゴルフスイングで 飛ばない悩みの最大の原因は
ロフトの作用が大きくなることで
 ➡製品ロフトではなく もっと大きなロフトで打ってしまうこと
実験してみると分かるけれど
小手先で変えられるロフトはたかが知れているけれど
体の姿勢で変えられるロフトはかなり大きく
左サイドを上げてしまうような動きをすれば
5番アイアンをピッチングウエッヂ位のロフトにしてしまうのは
非常に簡単に出来てしまうのだ。
これが最大の 飛ばない源 である。

つまり 遠心力を作ろうとしているスイングは
その作った量分
同じだけ向心力が必要になり、
その向心力は 左サイドを引きながら上げる という
ロフトを増やしてしまう動きに
 必ず 例外なくなるので
速く振れれば振るほど、強く振れば振るほど難易度は上がり、
速く振った分、強く振った分 ほど 距離に反映されない。

冷静に考えてみると とても滑稽な狙い なのである。


ゴルフスイングを改善する ということにおいて
この概念を根本的に捨ててしまわない限り
能動的な動きでなく
自分の動かしたクラブの負荷に対する事後処理や反射
みたいな部分に翻弄されることになり続ける。

遠心力を多く作り出す
ヘッドの方がグリップよりもたくさん動く
ヘッドの方がグリップよりも速く動く
という概念が 物理法則からかけ離れているにもかかわらず
まるで ゴルフスイングの呪い のようになっている
ところが うまく行かない主な原因と気づくか どうか
ここが 一番大きなポイントだと思うわー。