ゴルファーの永遠のテーマである「飛ばし」
ついて少々考えてみましょう。

今回は ドライバーショットだけでなく
アイアンショットの方にやや重きをおいて
飛ばしを考察してみたいと思う。


まず 飛ばしにおいてのヘッドスピードの話 から…。
スナップショット 3 (2014-03-25 12-05)

確かに ヘッドスピード以外の条件が
ある程度固定されていて
…クラブの扱い方が同じか、似ている状況の中では
ヘッドスピードの数値が高いほど飛距離が出やすい。

しかし、まず 自分の身体能力において
ヘッドスピードを上げることが出来るのか
というと オジサンゴルファーにとっては
かなり疑問符の付く挑戦になる。

ドライバーショットであれば
ヘッド重量が同じ、インパクトロフトが近似値
という条件において、ヘッドスピードが 3ms 上がると
10ヤード強飛距離は増える。

これを身体能力で上げる というのは
かなり無理があるので除外しよう。

次に ヘッドスピードを上げたい という目標に対し
そもそも スピードによってヘッドの遠心力を増やしたい
というイメージを持っているのであれば
例え 体力的にヘッドスピードを上げられる としても
それは 無駄と矛盾の始まり になるだけ。

ヘッドスピードを上げることによって
生まれる遠心力は その上がる速度に対し
積倍のような形で増えるだけでなく
ゴルフのクラブの 非対称な構造から
その不可抗力はとても複雑に
 その場その場で かなりいろいろな方向にかかるようになる。
そもそも 遠心力とは
回転系の運動に対して、軸になる「何か」に対し
外へ 外へとはらもうとする力 であるから。
スナップショット 2 (2014-12-11 18-09)

ショットそのものは ボールをある目標方向に対し
遠くへ飛ばしたい という意図があるのだが
その「ある目標方向」に対し
まったく異なる方向にしか 遠心力は働かない。
ヘッドスピードとは ある方向へと進む速度
であるから、遠心力はそれを阻害するもの
ヘッドスピードに対し 遠心力はブレーキにはなっても
 加速の手伝いにはならない

という認識が ゴルファーにはあまりに欠けている と思う。

例えば 建築中の高層ビルの足場で
足の踏む場所しか 鉄筋がないような状況で
遠心力をたくさん作ろうとして素振りしたらどうなるだろう。
当然 振った方向に体は引っ張られるから
本能的に バランスをとるため
その逆の方向に自然に体は引くことになる。
スイング中の遠心力はアバウトではあるが
 アドレス時の自分からボール方向に対し
かかるから、その足場の上での素振りでは
そこから落ちないように その反対に体を引く
ことをしなければならない。

 まあ これがアマチュアのスライスの出る大きな要因
ではあるのだけれど
遠心力は使わないわけではないが、
 それは打撃の主のエネルギーではないし
使い方を誤ると 正しく、強く、安定してショットする
阻害要因でしかない という認識をまず持つべきだ。

飛ばし に関して スピードを上げる ということ自体は
決して間違いではないが、
それはシンプルに 動作速度
スイングで言うところの 
回転〜向きの変更を素早く行うこと であって、
打撃の破壊力を増やすための遠心力を増やす
という発想は その動作速度アップの妨げにしかならない
という認識をもたなければならない。
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長いものの先に重さのある ハンマー投げ
のイメージを持っている人もいるかとは思うが
ゴルフのクラブの使い方とは
根本的に異なるのが
ハンマー投げは ゴルフで言うところの
クラブそのものを遠くに投げるスポーツで
ゴルフは そのゴルフクラブでボールを打ち
狙った方向に遠くに飛ばすゲームである ということ
なんだけどね…。