『クラブを振る』『丸く振る』 という事の
駄目なこと、 クラブを機能させない振り方、
それをちゃんと頭で理解する必要があると思います。
スナップショット 2 (2015-09-24 17-52)


まず、丸く振る クラブを振る と言う振り方は
なぜ そうするのか という事を考えてみるべきです。

クラブは長い棒の先に重さが集中した
クラブの重さの6割以上のものがヘッドとして
装着されている道具です。

もしも その構造の道具で
遠心力を多く造りだそうとするのならば
その遠心力で出来る力の方向・ベクトルを
考えみて下さい。

遠心力とは外へ外へとはらもうとするチカラです。

ショットの目的は そこにあるボールを
目的の方向に、目的の距離を打つものです。
その打球の方向と一致、もしくは似たものになるのは
ボールを打った フォロー後半の部分です。

長い棒の先に重さの集中した道具で
その遠心力を造るように扱う というのは
その道具そのものを遠くに投げる と言う行為に近く
その道具でボールを出来るだけ正確に打つ
出来るだけ望む方向に、望む距離を打つ
 と言う行為とは一致しません。

遠心力を造りだせば
それを投げるのが目的でない限り
その遠心力のチカラ と それを握っていられる握力
はイコールに近い関係になります。
速く振れば振るほどそのチカラは増えますので
握力に対する負担は同様に増えます。

遠心力には方向がありますから
ボールを打ち出す方向とは90度異なるような
チカラ関係になりますから
遠心力を増せば増すほど ボールを打撃する破壊力
にはならず、方向が大きく異なるチカラ関係になりますから
角度や回転にエネルギーは化けてしまいます。

まして 遠心力は
ヘッドの進行していく方向とも大きく異なるため
自分で速く振っていたとしても
振れば振るほど クラブ、クラブヘッドの運動負荷は増え
ブレーキをかけているのと同じです。

遠心力は外にはらもうとするチカラですから
定点であるボールを打つのには
そのかかる遠心力の方向と立体的に180度
反対に引きながら 打撃する必要が生まれます。

その不可抗力は
必ず 左サイドを上後方に引く動作を伴いますから
必然として前傾姿勢を失い、
左が開く⇒ということは同量 左が上がる
という事になる訳です。

振れば振るほど 左足上がりのライから打つのと
そしてその量が増す、という事になります。

ヘッドを振る ヘッドを丸く振るスイングの多くは
振っているのに距離にならず、
左足上がりのライから打つような
高く上がり、スピンも多く、
ぽとりと落ちるような弾道になります。
スナップショット 1 (2015-07-24 1-20)

クラブを丸く振る
というのは実際には
クラブ単体を動かさず、それを持った打ち手が
体の向きを変えることを指すのです。
前傾姿勢があるので、それは斜めの円軌道になります。

これを手で『真似て』遠心力で振ろうとすれば
インパクト付近は 打ち手の動作とは異なる
別な速度で動くヘッドで打つことになります。

本来スイングは 制御して打つ距離も
全開で打つ距離も同じ方式を取るべきです。
それには 打ち手の動作がそのままヘッドの動作(移動)
になっていないといけません。

手でそれを造ってしまう打撃方法では
無造作に遠心力任せのヘッド移動になりますから
速度を制御して打つショットが苦手となります。



とまあ 色々あげてみましたが
クラブの円軌道を「手、腕や肩のみ」で作るスイングは
何一つメリットのない、デメリットの塊のような方法なのです。
体の動きも不自然になるので
体の故障にもつながります。
手で軌道を造れば その軌道や姿勢は無限になりますから
同じショットを繰り返す可能性は奇跡よりも低いと言えます。