市販されている平均的なクラブでは
あまりにシャフトが硬すぎ、動きがないため
シャフトの効果である
ヘッドの重みによってグリップを動かされる
と言う部分を知ることも感じることも出来ないでしょう。

84e5911c市販されている平均的なクラブでは
あまりにヘッドが軽すぎ、
シャフトの硬さも相まって
シャフトの効果である
ヘッドの重みによってグリップを動かされる
と言う部分を知ることも感じることも出来ないでしょう。

そこで L型ブリストルパター が真価を発揮します。
このパターの持っているヘッド重量
そしてシャフトの柔らかさ
今どき 時代遅れと思われる「L型」ということが
シャフトの基本的効果を最大限に打ち手に伝えます。

このパターは
ほぼあらゆる面において
それぞれの形のパターの欠点を補完しています。
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例えば、マレット型の最大利点は
重心が深い、と言う部分なのですが、
それは グリップを支点とした振り子のストロークにおいては
欠点にしかなりません。
重心が深い ということは
進行方向において ヘッドが前に出やすい/前に進みやすい
という事を意味します。
しかし、間違えて欲しくないのは
パターストロークにおいても
ヘッドの軌道は立体、3次元だという事です。

ヘッドが振り子の 上下〜縦の移動において
振り子の円状がきついヘッド軌道になる場合
前に出やすいヘッドは ヘッドを上に跳ね上げる傾向が
非常に強くなり易くなります。
パターやアプローチにおいて最大優先事項は
「打ちたいその距離を打つこと」です。
振り子にストロークする & 重心が深い
の組み合わせはヘッド軌道の半径が小さくなり易く
ロフト変化が激しくなります。
加えて ヘッドの上下移動、高さ変化が激しくなるため
パターヘッドの接触点も不安定になり易くなります。
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このパターであれば
ヘッドの重さによってヘッドが動くのでなく
ヘッドの重さによってグリップが動くことを
覚えやすくなります。

そして マレット型の形状による
テークバックの引きにくさ を解消し
ほぼアイアン感覚で動かせる高い誘導性を持っています。

ピンタイプのパターは高い慣性モーメント
ミスヒットに対する寛容性を売りにしています。

しかし、慣性モーメントとは
今している運動を、今取っている姿勢を維持するチカラ
継続する力を示す数値です。
実は慣性モーメント…モーメントはある意味重量を示す数値
でもあります。
形状出来にはキャビティであるピンタイプが 300gの
ヘッド重量で
キャビティでない L型パターが 470gであれば
慣性モーメントは勝負になっていません。
既存のゴルフクラブヘッドを計る計測器では
L型ブリストルは計測しきれない…と思います。
慣性モーメントは 見てくれ ではないのです。
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シャフトの柔らかさとヘッドの重さ
これを使って
シャフトは グリップを動かすためのもの
というのを会得出来れば
このパターの 
転がりの良さ
直進性
安定した距離感
は他のパターでは味わうことが出来ません(自薦^^)

市販のクラブでは話になりませんが、
ショットでは 打ちたい 振りたい 叩きたい
という欲求になかなか勝てず
ヘッドの重さの指示を無視してしまいがちですが
静かに 短い距離を打つパッティングであれば
ヘッドの重さの指示を
ある意味増幅する柔らかいシャフトの
指示を感じられ、聞こえてくるのではないでしょうか