どんなものにでも重さはあります。
グリップにしても然り、シャフトにしても然り。
特にゴルフクラブの場合は
平均的なおじさんが使う市販のクラブ(ドライバー)の重量配分は
    
(参考までに長さは違いますが弊社のモノも併記)
 クラブヘッド  190(240)
 シャフト     55( 50)
 グリップ     40( 50)
 その他         5(ソケット、テープなど)

つまり 65% もの重さが
全長1m20cmもある長い物体の先端部に
存在しているのです。
スナップショット 2 (2015-07-24 1-21)
この構造は一見すると
その長さと先端部の重さを使って
遠心力を造りだす、たくさん造りだすことに
使うように思えてしまいますが、
そう使ってしまうと
定点に存在する目標物であるボールを打つのには
その作り出す遠心力と比例して手前に引く力と
それを放り投げないよう掴んでいる握力との
筋肉ゲームになってしまいます。
ましてや その定点に置いてあるボールを打つだけでなく
それをある程度の許容の中とは言え
目標方向に、目標距離だけ飛ばす(移動させる)という事には
その使い方は適してしません。
…クラブ本体を遠くに放り投げるには良いでしょうけど…。

基本、多くの道具にとって
「重さ」とは「重し」であり、「重り」でもあります。
同時にトンカチなどと同じく
重さは 打撃力、破壊力の源でもあります。

そう考えていくと
多くのゴルファーがイメージしている
クラブヘッドをより速く、より多く動かすというのとは
反対に、クラブヘッド単体を出来るだけ動かさず
と言う結論に達していくことになります。
スナップショット 1 (2015-07-24 1-20)

スイングを改良していく場合、
もともと抱いているゴルフスイングのそのイメージとの乖離が
一番の障害となるのです。

速く、多くヘッドを動かしたい
また、スイングには軸を造ろう なんて言葉もありますから、
自分が出来るだけ動かず、重さであるヘッドを
たくさん素早く動かすスイングを造ってきたことでしょう。
しかし、そのスイングは
ヘッドの移動する道を立体的に複雑にします。
立体的に複雑にするという事は
ボールの位置は決まっていますから
それを当てるために 引く力、握る力
そして、ぽっかり忘れられてしまいますが
そのクラブの作り出す遠心力などの不可抗力を
反射的、本能的に調整する自分の姿勢などが
毎度毎度複雑に違うので
その調整に明け暮れることになります。

練習量などによって そこをクリアすると
このうち方は常時、ボールを打つのには
製造ロフトよりも大きなロフトでインパクトして
しまい易い と言う問題が出てきます。
大きなロフトでインパクトするということは
自分がヘッドを速く、大きく動かしても
その破壊力が距離にならないばかりか
ボールには右回転(スライス)が付きやすい
という 初心者症候群が待っています。

そこで 一歩進んで
初心者症候群から脱するのには
インパクト付近で 「ヘッドを返す」
「ヘッドをターンさせる」という高難易度のテクニック
そして そのタイミングや要領を持続するという神業。。。
けん玉で言うと「世界一周」する程度の難易度です。
  
(小皿⇒大皿⇒中皿⇒けんさき を連続する技です)
rousoku

この難易度は初めに戻り
外に膨らむ力⇒手前の引く力
それに対するクラブを離さない握力加減
その手の作り出す不可抗力に対する姿勢の制御
をさらに数倍、二乗倍難しくします。

まあ この時点で多くの人が口にするのは
スイングはタイミングが命
自分には自分のタイミングがある
でしょうねぇー
神業のごときテクニックですから。。。

クラブヘッドのその重さの道具としての基本を貫けば
ヘッド単体を独自には動かしませんから
スイングの弧を意図的に大きくする必要も
ヘッド単体の動きを意図的に速くする必要もありません。

ヘッドを動かす方法よりも数段締まったロフトで
インパクト出来るので、同様のスピードは必要ありません。
自分の体からのヘッドまでの遠さも
あまり変化しませんから、調整幅は少なくなります。
クラブ単体の姿勢変化が少なくなりますから
不可抗力そのものは無くなりはしませんが、
シンプルに、そしてその総量も少なくなりますから
体への影響も少なく、姿勢調整も少なくなります。

知ってしまえば、比較になるような打撃方法では
ないのです。
まして 打撃「方法」と呼べるものでもないかも
知れないのです。