アプローチショットで「スピンを効かせて」
と言う言葉があります。

これは イコール「
スピンを増やして」ということでは
断じてありません。

ショットの、インパクトの打撃力は
ヘッドの移動スピードとヘッドの重さと言う物理的な破壊力です。
それがロフトやヘッドの入射角なりに
「ボールの速度、角度、回転」
に分散されます。
破壊力その物を変えなければ
ボールの角度や回転を増やせば、ボールの速度は落ちます。
分散されるすべてのエネルギーの総和はいつも同じなのです。

アプローチで「スピンの効いた」ショットとは
ボールが地面に触れた時、着弾した時に
逆回転の威力が残っていて、地面と触れ、増大した摩擦力によって
ブレーキがかかることです。

sample 2009_09_15_19_49_13-17フレームショット


必要以上にロフトを増やした姿勢でインパクトしてみたり、
必要以上に緩い入射角度でインパクトに入ってきたり、
そうすると ボールの最大回転数と打ち出しの角度が増え
立体的に通るボールの道のりが長くなってしまうので
着弾時まで 逆回転の勢いが持続されていないことが
多くなってしまいます。

スピンを効かせようとした時に
ロフトを開いて、今までよりもより丸くスイングしようと
するゴルファーが多くみられますが、
それでは「スピンが利く」ショットを打てる確率は
低くなってしまいますし、
ロフトを寝かし、インパクトへの入射角度を緩くすると
バンス角度、バンス幅などソールがインパクト以前に
地面と接触する可能性が非常に高くなり
ミスショットになる可能性も上がってしまいます。

7番アイアンや8番アイアンでいい球を打てた時
ボールがグリーンで綺麗に止まる体験は
誰でもがあると思うのですが、
スピンが利くショットは
 ロフトの大きさとは直接関係にないのです。

そのクラブのその長さなりの入射角度
そのクラブのオリジナルのロフトでインパクトしてあげることが
確率よくショットし、スピンを効かせる一番のショットなのです。

sample 2009_09_29_23_49_15-964フレームショット


そのために 下半身の動き、フットワークで
「ダイレクト」にクラブを動かす習慣を身につけることが
重要です。
腕周り、肩回りでボールを弾く 感覚や習慣を
出来るだけ早く辞められるかどうかもあります。
下半身で動かす…と言っても
下半身で上半身〜肩回りを反動つけるため
動かしているケースが目立ちます。
しつこく書くようですが、
フットワークで「ダイレクト」にクラブが動くとは
脚が動いているとヘッドも移動し、
脚の動きが終わるとヘッドも止まることです。
決して足で反動をつけて、下半身が止まると
その勢い(反動)を利用して、肩回り、腕、クラブが動くこと
ではありません。
成人男性であれば、骨盤を含めた上半身の重さは
40キロ以上になる筈です。
それが大きく向きを変えていくのですから
途中 妙な加速をしたり、
急激なスピード変化は起こりにくいはずです。

sample 2009_09_19_23_40_47-246フレームショット


非常に基礎的な動きなのですが、
この動作には意識的な「加速運動」は存在しません。
スピードは全体の運動速度を変えるだけで
途中の「加速度」はいつも一定というか
意識としては限りなく等速運動に近い とも言えます。

距離を必要としない アプローチで
この動きを身につけておくのは
ショット全般に対し、とても有効だと思います。